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月の女神アルテミス

「月に代わっておしおきよー!」


そんな想像したアナタ。
🙅‍♀️よ!🙅‍♀️


アルテミスと言えば最近話題のアルテミス計画
その計画を知ったのはつい最近。
2024年までに最初の女性を、次の男性を月面に着陸させることを目標にした計画とのこと。

「アルテミス」を題したにはワケがあります。

夜な夜な徘徊しているという星の館の星空案内人、私。
昨晩は北極星の案内を任されました。
北極星を案内しつつ「おおぐまのしっぽは何故長い?」が主題でした。

なにを隠そう、北極星はこぐま座の一部であり、
さらに言うと少し離れた先にはおおぐま座が居座っております。
一般的に有名なのは北斗七星。
北斗七星はおおぐま座を形作る星々の一つです。

案内用に作ったのだ

来館者にそのような案内をしましたら「なんとまぁ!」と驚かれました。
お、そうか・・・と思った私。
おそらく北斗七星=おおぐま座(or 北斗七星という星座)と思われてたんだろうなと察したわけです。
そう思われるのも無理もなく、おおぐま座って、全天88星座の中でも三番目に大きな星座です。北斗七星が星座と思われてもおかしくないのです。

さて。話を戻します。
アルテミスは、月と狩の女神アルテミスのことを指しています。
アルテミス計画は、そのような由来があって付けた名前だろうと、気がつきました。

前述の「おおぐまのしっぽは何故長い?」を調べてたら神話に出てきたんですね、アルテミス。でも、実際クマの尻尾は長いのか?という疑問はあります。

諸説ありますが、神話によるとこうです。
どこかのサイトで得た知識をもとに私なりにまとめてみました。
(たぶんほぼ一緒。国立天文台の話だったかも)


2023年5月21日 星の館にて


月と狩の女神アルテミスの付き添い人、カリストはそれはそれは美しい妖精でした。狩をするためアルミテスはカリストとともに森の中を駆け回っていました。
それを空から見ていた大神ゼウス。
美しき妖精カリストに一目惚れしちゃいます。

大神ゼウスは全知全能の神。言い換えると恋多き神でもあります。
カリストを自分のものにしたくなったゼウス。
悪知恵をこんなところで発動させます。
「おぉ、いいこと思いついた!アルテミスに化けよう!」

アルテミスだと信じて疑わないカリスト。
騙されたと勘づいた頃には時すでに遅く、ゼウスとカリストの間にこどもが生まれます。こどもの名前はアルカス。
アルテミスは純潔を守り抜くことで知られています。
カリストに信条を裏切られたアルテミスはそそくさとカリストから去っていきます。もちろん付き添い人という立場も解消されちゃいます。



風の噂は怖いもので、二人の話がゼウスの妻ヘラの耳にも届くこととなります。
その話を聞き怒り狂ったヘラ。

お前、なにしとんじゃー!コラァー!ビシーっ!バシーっ!

そんな地獄のような風景は見なくても思い起こされるのに、ヘラはやめません。
神、こえぇー。女神こえぇー。
怒り心頭のヘラは怒りをカリストにも向けます。

カリストー!なにやっとんじゃー!コラァー!ビシーっ!バシーっ!

クマにするぞ!覚えとけよ!の超絶こえぇー捨て台詞。

その言葉通りに大きなクマにさせられたカリスト。
(魔法使いかよ、ギリシャ神)
美しき姿を取り戻すことが出来ないことを悟ったカリスト。
妖精の住む森には居られない…と森の奥底に身を潜めて生きる道を選びます。
一方、母を失ったアルカスは森の妖精たちに育てられ大きくなっていきます。


十数年の時が経ち、すっかり狩人の出たちとなったアルカス。
ある日、森の奥でおおぐまと出逢います。
カリストは大きくなった息子と喜びの再会です。
その喜びで我を忘れ息子の側へ寄っていきます。
おおぐまが実の母カリストであることを知らないカリスト。
カリストには巨大なクマが襲ってくるように見えたアルカス。
仕留めなければ自分がやられる…
そう感じた彼は弓を構えます。


その光景を空から見ていたゼウス。

ヤベェー!!

ゼウスは、カリストが仕留められる寸前で、おおぐまのしっぽとアルカスを掴んで空に放り投げます。
それが今のおおぐま座(カリスト)とこぐま座(アルカス)の姿となりました。


おおぐま座のしっぽ(北斗七星のあたり)が長いのは、ゼウスが思いっきりクマのしっぽを掴んで放り投げたから。
しっぽがピヨヨォーンんと伸びちゃったんですね。

おしまい。



私信。
・ゼウスはやっぱり悪
・あいつはダメ神
・すべてお主が根源なのだよ、ゼウス
・アルテミスって冷たい…
・ヘラ、こえぇー。


西天:2024年4月14日 星の館にて

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