春のはじまり 冬のおわり
春の訪れとともに体調が回復しつつある今日この頃。
おおよそ一ヶ月ぶりにボランティアスタッフしてきました。
星好きが高じて、まさかの天文台ボランティアスタッフになること早や1年と2ヶ月。四季の移り変わりとともに多くの来館者に恵まれました。
もとを辿れば天体写真好きで星空案内することなど思ってもなかった私。
今となっては、星空案内する嬉しさをひしひしと感じています。
隠してはないのですが星の館という施設にいます。
天気の良い土曜日の夜など出没率高し(笑)
来館者の多くは家族連れ。
赤ちゃん連れだったり、小学生や中学生の子たちと一緒に訪れる方が多くいらっしゃいます。中には男同士で、女同士で、そして恋人同士だったり。
星空を観てみたいと思う気持ちは誰もが共通しているようです。
珍しく金曜の夜にボランティア参加したところ、来館者が多くてびっくり。
桜の開花宣言が数日前にあったからかな。
この公園は桜で囲まれた公園なので、夜桜鑑賞が目的の方も多かったはず。
(が、まだ二、三分咲き)
春休み、小春日和、星見の好条件が重なったことが要因のようですね。
春のはじまり。
ということは冬のおわりでもあります。
来館者の方の中にオリオン座があんなところに傾いてる(西の空へ沈みかけてる)と気づいた方もいらっしゃいました。
そう、これは冬のおわりを告げています。
と同時に春のはじまりでもあります。
古の人たちはこうやって冬の終わりを感じ取っていたのかもしれません。
星座の中でも明るい星には名前が付いてて、それを一所懸命覚える淑女なお方。
とてもニッチな天文世界を語り続ける小学生。
望遠鏡の中キラキラ光る星を見て驚いてくれる方。
一方で望遠鏡を覗く視線がちょいとずれて「見えなーい😢」と嘆く子もいてご両親がサポートしてあげるという微笑ましい一面も。
いろんな人がいるもんだなぁと。
そしてココに訪れた方が、いかにこの時間を楽しんでくれるかが私の腕の見せ所。
豊富な知識は持っていませんが、多少なりとも楽しんでいただけるウデは持っているかも。なんてったって私の顔はいつも笑ってるように見えるらしく、これに頼るわけです。
もともと人と接するのは苦手で奥手な私。
ようやくこの歳になって苦手な理由に気づきました。
理由は時と場所、そして取り巻く環境によるものだということに辿り着きました。
世知辛い世の中。人と人の衝突は数知れません。
私はそんな衝突が嫌いで避けられるものなら避ける努力をしてきました。
避けるという言葉には語弊がありますが、温厚でフラットな状態を他者と築けたら
世界はどれだけ平和になるだろう。
そんな事をいつも考えていたのです。
世の中は多種多様で同じ感情・考えを持つ人などいないに等しいです。
考え方や意見の衝突が生むイヤな感じは、必然なのだと思うようになりました。
だからといって拒むわけでも受け容れるわけでもなく穏やかな時間の訪れを待つ。
ワガママといえばそうなのかもしれません。
世の中はいつも流動的で波のよう。
いつもと変わらずユラユラ揺れる毎日。
荒波に巻き込まれたり、時に鏡面反射のような静かな海の凪の日だったり。
日常はその波の連続であり、感情はその波に左右されるものかもしれません。
緩やかに波打つ場所。
それがボランティアをさせて頂いてる場所になります。
そうそう、この星の館。
日本全国ある星空を案内する施設(天文台や観測所など)の中でもダントツに来館者の多い施設であります。(ちょっと自慢✨)
これまた要因は市街地からそう遠く離れたところにあるためアクセスが良いからということらしいです。
今年でボランティア二年生になりました。
カレンダーを見ると今日は3月31日。
年度の終わり、冬のおわり。
明日は年度のはじまり、春のはじまり。
今日も新しい一日が始まります。