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新天地での暮らし

『旅するように暮らしたい』

そんな変わったスローガンを掲げて始まった2022年。
その名の通り、縁もゆかりも無い場所へ足しげく出向き、
その地の空気感とサーフィンできる海が近いかどうかだけで移住先を決めた。

そして辿り着いたこの場所。
玄界灘に面したこの地に、私たち一家は移住した。

2023年に突入し、移住してもうすぐ一月が経とうとしている。
家も片付き、すっかり落ち着いた新居での暮らし。
夫と一緒にちょこちょこ買い集めたヴィンテージの家具や照明で統一された家は
みんなに自慢したくなるぐらい素敵だ。

年末年始、夫も私も長期休みだった。
毎日朝夕2人で愛犬アルの散歩に行った。

『新居のローンを返すために夫婦健康でいよう!』が私たちの共通理念。
冒険好きの私たちは、
毎日あっちこっち歩いては、さまざまな発見を共に楽しんでいる。
お陰でまだ一月にも関わらず、随分この地に馴染んだ気がする。

そういえば愛犬アルの紹介がまだだった。
昨年10月1日に我が家にやってきた。
たまたま立ち寄ったホームセンターのペットコーナーで、
売れ残ったジャックラッセルに出逢った。
トイプードルやチワプーなどの愛玩犬が人気な中で、
活発さが過ぎるジャックラッセルは敬遠されがちなのだろうか。
道行く人に愛想を振りまく彼がなんだかとても愛おしく感じた。

私も夫も連れて帰りたい衝動に駆られたが、
まずは昼食でも食べて冷静になろうと、一旦お店を出た。
エビフライが有名なカフェに行きエビフライ定食を食べながら、
頭の中はあの犬のことでいっぱいで美味いも何もあったもんじゃない。

食べ終わると夫が「よし、あいつを迎えに行こう。」と言ってくれた。
再度ペットショップに戻り、店員に「あの子をください。」と言った。

そんなこんなの衝撃的出逢いから3ヶ月。
今では彼は我が家の大将となっている。
いっぱい遊んでいっぱい食べていっぱい寝る、まさに2歳児。

すっかりアルが中心の生活へと変貌してしまった。
だけどアルが家族となってくれたことで私たちの暮らしは賑やかになった。
朝晩の散歩は大変だけど、そのお陰で健康的になれたし、
子育てや仕事でイライラしても、あどけない笑顔に何度も救われた。

『アルが我が家にやってきたのは偶然じゃないよ。
きっと家に来るために、アルはずっと待っていたんだ。』

夫はいつもそう言う。
溺愛という言葉がまさにふさわしい。
そういう言葉をサラリと言う夫はとても素敵だと思う。

猫と犬。そして家族4人。
これからも、あらゆる問題や困難があるだろうけど、
夫がいれば少しも怖くない。
子育ても、これからの人生も
一緒に同じ方向を向いて歩いていけるパートナーに出逢えて心底感謝している。

美しい場所で、家族と共に今日も生きていることに感謝して、
目の前にある幸せを大事に大事に守っていこうと思う。




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