普段ドールの商品撮影をしている人間がフィギュアを初めて買って撮影する
ごきげんよう。
月乃です。
今日はタイトル通り、「普段ドールの商品撮影(お洋服の宣材写真撮影)をしている人間が人生初のフィギュア撮影をしてみた」という内容の記事です。
今まで筆者にフィギュア撮影経験は全くありませんし、購入経験も初です。
本日たまたま立ち寄ったあみあみさんでこちらのフィギュアを買いまして、夜間に撮影してみました。
RIBOSE チャイナバニーメイド もか 1/7 完成品フィギュア
なぜかあみあみさんのリンクのバナー化が上手くいかなかったので、代わりにAmazonのリンクです。
アフィリエイトじゃないです。
チャイナバニーメイドっていう属性モリモリのフィギュアです。
結構えっちな気がしますが、店頭で見ていて可愛いなと思って買ってみました。
このフィギュアはパソコン内のグラボの上に飾るために買ったフィギュアなのですが、試しに設置してみたらエアフローが最悪になって内部温度がどんどん上がっていったので慌てて取り出しまして…ただいま別の用途を探しているところです。
早速撮影してみます。
撮影してみる
とりあえずドール撮影と同じ感覚でスタート。
デスクの上にフィギュアを置いて撮影してみました。
普通に見れるお写真が撮れました。
もっと苦戦するものかと思ったのですが、最初からバチっとポージングが決まっている分、ここに関してはドール撮影より楽でした。
当然ですが、フィギュアは置くだけでいいし勝手に自立してくれますので。
以下、撮影時の細かい感想を書きます。
ライティングの基本はドールと変わらない
人型ですし、スケールサイズはドールのそれにかなり近いです。
1/7スケールなのでTiny Foxの1/6スケールに近い物になります。
故に撮りやすかったです。
同時に、ライティングも応用が利きます。
フェイスラインや肌、体のパーツに出来る陰影の具合も似通ってます。
あまり深く考えずにライティングしました。
反対側から光をバウンスさせているので、ストロボは1灯で十分と判断しました。
図だと分かりにくいのですが、右斜め上(高さ2m程)から発光しました。
右側のみ銀レフにした理由は、ストロボからのバウンス光を使ってお顔を照らす際、角度の関係上どうしても右側からの光量が弱くなるからです。
白レフよりも銀レフの方が強く反射しますから、右側だけ銀レフを使いました。
ストロボの前に透過レフを置いた理由は、いつもの如くソフトボックスを買うのを惜しんで代用させてるだけです。
ハニカム付きの六角ソフトボックスとかを使った方が綺麗に陰影部が発生すると思います。
結論として、ライティングの基本はほぼドールと変わりません。
ポーズが固定されている、服が布じゃない、髪がウィッグじゃないくらいの違いしかなく、どちらも物撮りという同じ枠だからですかね。
(アイが入れ目か描き目かの違いもありますが、描き目のドールもいてややこしいのでこの辺は割愛します)
厄介な光沢パーツへの写り込みも楽々クリア
光沢パーツは明るさを持つ物質を照らして反射させる性質があります。
要は写り込むんですね。
そのため、対策としてこちらのCPLフィルターを使いました。
「CPLフィルターってなんぞ?」っていう人は、ガラスなどに入った写り込みを消す便利アイテムだと思ってくれたら大丈夫です。
だから光沢パーツって嫌い。これはドールにはない、フィギュアならではの現象かもしれません。
ストロボの光をレフ版でバウンスしたので、写り込みを撮影前の露出シミュレーターで検知できなかったんです。
そこでCPLフィルターの強さをMAXまで上げて撮りました。
結果として写り込みは気にならないレベルまで減りました。
ドールの瞳(アイ)への写り込みの徹底対策用に買った物ですが、フィギュア撮影でも使えます。
現像のプリセットは新規で生成した
今までドールで撮影していたプリセットがどれも微妙…というか全然使えなかったので、新規で作る事にしました。
Lightroomにいつからか実装された、「写真を自動解析してよさそうなプリセットを作る機能」を使ってみました。
毒々しい物が多い中、わりとナチュラル寄りの物があったのでこれをチョイスしてみました。
適用して、ちょっとだけ手を加えて現像というか編集作業は終わりです。
すごく便利な時代になったものだと思いました。
こだわりのパラメータ <<<<< 結果として出来るもの、です。
絞ってみる
「いつものドール写真でよく使う絞り値で撮るとどうなるだろう?」という疑問が出たので、1枚目の作例を出した後に絞って撮ってみました。
先ほどよりも商品写真っぽくなりました。
被写体のボケ感が過剰に思えるのは右太腿くらいになりました。
先ほどよりも少しCPLフィルターの強さを弱めて撮ってみました。
少しくらいあってもいいんじゃないか?と思って調整してみた次第です。
背景の明暗差を少なくする様にライティングも少し変えてみました。
影の発生がかなり薄くなったと思います。
痛絵馬やキーボードがクッキリして、ADAMのスピーカーロゴがうっすら見えるくらいになりました。
どちらが良いか?と言うと微妙で、もう好みなのかなと思います。
どっちにも良さはあると思います。
まとめ
こんなところでしょうか。
たまには突発的にこういうのを書いてみるのもいいなと思いました。
自身の脳内が整理できるし、撮影のモチベも上がったしで結構面白い体験ができたなと思いました。
またやるかは分かりませんが。
おしまい。