見出し画像

破れたわらじ

破草鞋(はそうあい)
わたしの最近のお気に入りの言葉。

役に立たない無用なもの
という意味の禅語

禅ではこれを目指せという。
「悟りを超えたところまでゆけ」
といった意味。

わたしは、
幼い頃から「優等生」で生きてきた。
「人より秀でていること」
無意識にそれを求めていたし
「秀でられないこと」からは逃げて
目を背けてきた

京大法学部出身、
という肩書きも邪魔をして

わたしはできるはずだ

と思い込み

少しでも秀でたところを探したり
それでも結局できない自分を、
なんてダメなやつ、と責めたりした。

会社を退職し、
フリーランスで月百万目指したい!!
と思っていた頃も

あの人にできるのに
わたしに出来ないはずなくない?

から、始まり

でも結局うまくいかなくて
やっぱり、わたしはダメだ、
と落ち込んでた。

そんなときにふと
気付いたのです

わたしは
何者かであるはずだ
何かを成し遂げるはずだ

その思い込みが
自分の首を絞めていることに。

わたしは、
何者でもない
わたしは
破れたわらじのように
役に立たないもの

それが
心から腑に落ちたら
見栄も周りの視線も
気にならなくなり
わたしという存在は
自由になれる

気がする。
いや、そう確信してる。

禅の世界でも
すべてを捨て
褒められることもなく
「大馬鹿者」で生きていくことが
目指されるんだから

わたしだって
肩書き経験すべて捨てて
誰かに承認されるためでなく
「わたし」で生きていけば
いいじゃない!!

破草鞋、
という言葉を知り

「わたしは何者でもない」設定が
もう少しで完了しそうです。

いいなと思ったら応援しよう!