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自分と祖母と京都タワーを重ねて




京都駅に降り立った18歳のとき、このタワーを見上げて、これからのことを想像し、自由を感じた。そして胸は高鳴った。

京都タワーは自分の自由のシンボルのようなもの。と、今日見上げたときに思った。

見上げるといつも思い出す。

自由と未来と興奮と。

それと同時に…祖母の言葉を思い出す。


僕の祖母は詩人だった。
中学2年のときに亡くなった。
亡くなる前に病院のベッドで一時的に意識が戻ったときに、ひと言だけ僕に言葉を残してくれたのをよく覚えいる。

「あなたは真っ直ぐな子だから、真っ直ぐ生きなさい」

中学2年の僕にはこの言葉の意味が分からなかったが、今は祖母が僕に伝えたかったことが分かるし、すごく自分に響く。

今でも生きる記憶、今でも生きる言葉。

「あなたはまっすぐな子だから、まっすぐ生きなさい」

自分と祖母と京都タワーを重ねて、自分を見つめなおす。

僕は初心へ帰る。

想像、想造、創造の日々はつづく。

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