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『蒼玉の鳥は籠で鳴く』33:プロット100本できるかな。

 タロットカード6枚引いて小説のプロット100本作る創作訓練やってみた記録です。


◆引いたカード◆
1主人公の現在:審判(逆)こだわる、遅延
2主人公の近い未来:世界(逆)頓挫、挫折
3主人公の過去:塔(逆)九死に一生を得る
4援助者:運命の輪(正)物事の好転、運命的な出来事
5敵対者:力(正)穏やかな強さ、積極性
6結末:月(正)不安定、嘘


『蒼玉の鳥は籠で鳴く』33/100

 ホロは拾われ児だ。川を流れていた篭が滝から落ちるところを、村の夫婦の飼い犬が助け、育て上げた(塔・逆)。ホロは自分は本当は高貴な生まれだと信じて疑わず、いつか本当の親が迎えにくることを夢見て、周囲を見下し、ろくに働きもしないで木偶の坊扱いされている(審判・逆)。
 思いこみの理由は、拾われたとき握りしめていたというペンダントだ。大きな宝石がはめこまれ、開くと品のいい女性の焼き絵。村の子どもの中でも人望のあるバトロは、15歳になった年、それを手がかりにホロの母親を探しに行こうと提案する(力・正)。
 しぶっていたホロだが、普段から村の子ども達には「身分が違う」などと見下げていたため、引っ込みがつかずバトロに従う。そしてホロのペンダントの焼き絵が誰かを知っている人物に巡り会えた(運命の輪・正)。そこで聞いた話は、ホロの思いとは真逆であった。ホロの親は主人の宝飾品を盗んで牢獄に入れられていた。そのときどうしても見つからなかったペンダントは、自分が捕まれば、まだ赤ん坊のホロは育てる親もなく死んでしまうだろうと、一か八か、手に握らせて川に流したものだった。拾う人があれば、そのペンダントを養育費がわりにと考えたらしい。
村に帰ったホロとバトロ。バトロは確かにホロの両親は高貴な人たちだったがすでに死んでいて、あのペンダントは身寄りのないホロの遺産として握らせたものだったと嘘の話を報告するのだった(月・正)。 (了)


 で、バトロが悪人でホロを脅してもいいし、純然たる善人で、それを信じられないホロが身を投げ出してもいいし。←

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