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voice_watanabe
『橙色の箱』24:プロット100本できるかな。
タロットカード6枚引いて小説のプロット100本作る創作訓練やってみた記録です。
◆引いたカード◆
1主人公の現在:吊るされた男(逆)自己犠牲愛
2主人公の近い未来:悪魔(逆)更生、目が覚める
3主人公の過去:正義(正)バランスの取れた判断、常識的
4援助者:塔(逆)九死に一生を得る
5敵対者:魔術師(正)独創性、技術力
6結末:戦車(正)コントロール、勝利、移動
『橙色の箱』24/100
不良品として廃棄処分されるはずだったヒイルは手違いからジャンク品として売られ、失業中のエンジニア、ベイブに買われる(塔・逆)。余命宣告を受けているベイブは、最期を明るくドライに看取ってくれる友人として、フレンドリー・ドールを自作する目的で購入していた。
しかし元々は量産型の(正義・正)セラピー・ドールであったヒイルは、ベイブのなまじ高い技術力(魔術師・正)のせいで本来の機能を備えたドールになってしまう(悪魔・逆)。セラピー・ドールは人体の病んだ部分をドール自身のそれと徐々に入れ替えていく(吊された男・逆)、違法な医療ドールだ。所有する人体は治療されるが、代わりにドールが病み、最終的には壊れて廃棄される消耗品である。
ベイブとヒイルの間にはすでに友情のような絆が芽生え、ベイブの病を引き受け治療したいヒイルと、身代わりにヒイルを失いたくないベイブ。散々に争った末、セラピー・ドールの開発者を探す旅に出る二人。旅の途中でヒイルはベイブの病を引き受け壊れるが、修復不能とされる残骸を拾い集めてベイブは旅を続ける(戦車・正)。
違法ドールはみんな「セラピー・ドール」と称して売られるイメージ。ベイブはむっさいオッサンくらいがいい。