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『蜜色のうた、溶ける琴』20:プロット100本できるかな。

 タロットカード6枚引いて小説のプロット100本作る創作訓練やってみた記録です。

◆引いたカード◆
1主人公の現在:世界(正)完成、勝利
2主人公の近い未来:正義(正)バランスの取れた判断、常識的
3主人公の過去:女帝(逆)不安定な愛、停滞
4援助者:死神(正)終止、悪い変化
5敵対者:恋人(生)祝福された愛、遊び
6結末:審判(正)復活、解散、変革

『蜜色のうた、溶ける琴』20/100

 最近評判の歌姫クロナは、妙なる声と妙なる調べの琴で人々を魅了している(世界・正)。しかしあるとき、
「おまえはうちのアカネじゃねえか!」
 逃げてきたはずの親に見つかり、たかられ、強請られる日々が始まる(恋人・正)。まともに食事をとらせてもらえず、飲んだくれてばかりのひどい親(女帝・逆)であったが、親を捨てたという罪悪感を突かれ、どうしても断ち切ることができないクロナ。
 そこへ美しい生首をたずさえた旅人が現れ、クロナの琴を返せと言う(死神・正)。その琴は歌うたい竜の体が切断され変化したものだというのだ。常々琴に不可思議な力を感じていたクロナは、半信半疑ながら、両親との絶縁をかなえてくれるならと交換条件を出した。
 生首はこの世のものと思われぬ美しい声で、「おまえの声に免じて、ただし方法を問わぬなら」請け負うことを約束するが、首を抱えた男は苦い顔をしている。構わないと頷くクロナ。しかし間一髪のところで、自らの意志と力で解決することを選ぶ。
 生首と男は、琴さえ返すならどちらでもと立ち去る。琴を失ったクロナは自らの歌のみで自分の道を切り開き始める(審判・正)。 (了)


 ずっと書こうとして書き上がってない、当初は「シンギング・ドラゴン」とか考えてたかもしれないシリーズ。あるときなんとなーく、「歌うたい竜」のほうが好きだなあと、そのようにしたんですけども。
 この世界では踊り子は「踊りおどり」になるなあ。

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