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『ガーネットの夜泣き鳥、純黒の竪琴』35:プロット100本できるかな。

 タロットカード6枚引いて小説のプロット100本作る創作訓練やってみた記録です。


◆引いたカード◆
1主人公の現在:愚者(正)旅立ち、自由人
2主人公の近い未来:太陽(逆)下降、望みが叶わない
3主人公の過去:女帝(正)繁栄、豊かさ、収穫
4援助者:皇帝(逆)弱さ、優柔不断
5敵対者:死神(正)終止、悪い変化
6結末:法王(逆)行き過ぎた行動、信仰心の無さ

『ガーネットの夜泣き鳥、純黒の竪琴』35/100

 吟遊詩人(愚者・正)のボックスは、かつては王族だった(女帝・正)。旅の途中で出会い行動をともにすることになった男が、実は近くの国から追われた貴族だと知り、王侯貴族という人間に我慢がならず出奔したボックスは同行を拒否するが、懇願されてその男の国まで一緒に行くことになる(皇帝・逆)。
 男の狙いは、実はボックスの持つ王族の印だった。これを持ち帰れば追放の罪を免除されることになっていた。
 王族としての身分に未練のないボックスは、一度は盗まれるまま放置しようとする(死神・正)が、口封じに命を狙われたことで腹を立て、反撃。王族の印を持ち帰るよう命じたその国の神殿にある宝物庫を、歌声や口八丁手八丁、周りをあざむきあやつって開け放ち、住民たちに宝石をばらまいた(法王・逆)。(了)


 これ書いたときはBLにならなくて悩んだんですけど、今ならできる。できるぞ。貴族の男がむちゃくちゃチャラい軽い男で、でも最終的に義賊っぽいふるまいをするボックスに惚れ込んじゃって、拒否されてもずーっとついていくんだ。
 わりと健気なとこも見せたりして、だんだんボックスもほだされて、隣を歩くくらいは許す、みたいなことになるんだ。

 ああ楽しい。


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