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kohrogi
『水の行方と虹の指』29:プロット100本できるかな。
タロットカード6枚引いて小説のプロット100本作る創作訓練やってみた記録です。
◆引いたカード◆
1主人公の現在:魔術師(正)独創性、技術力
2主人公の近い未来:死神(正)終止、悪い変化
3主人公の過去:女教皇(逆)あさはかさ、気難しさ
4援助者:太陽(正)成功、希望が叶う
5敵対者:力(逆)不正、偏る
6結末:運命の輪(正)物事の好転、運命的な出来事
『水の行方と虹の指』29/100
からくり師のマフネは引退を考えていた(魔術師・正)。手指が思うように動かせず、満足のいくからくりが作れなくなったからだ(死神・正)。長年ひとり孤独に引きこもってからくりを作り、弟子も取らず技術を後継に託すこともなかったマフネだが(女教皇・逆)、そこへ弟子入りしたいとやってきたハチ。まだ幼いころに一度弟子入りを申し込んだが、本気にしなかったマフネはそのとき、十年後に出直して来いとあしらったのだ。
十年間、独学だがからくりのことを学んでようやく願いが叶えられるとやってきたハチ(太陽・正)に、マフネは引退することを告げ、最後のからくりを手伝わせてやることにする。マフネの技術すべてをつぎこんだ大がかりなからくり作りが始まった。
前々からマフネを目の敵にしていた同業者のアソは面白くない。町の有力者を抱き込んで(力・逆)、マフネの最後のからくりを自分の手柄にしようとあれこれ画策するが、巨大なからくりは町の人々が見守る中、ハチとマフネの手で完成した。このために何年かぶりで外で仕事をしたマフネが、いつの間にか手指の感覚が戻っていることに気づき、ハチと喜び合う(運命の輪・正)。(了)
年の差B(略
師弟B(略