なんでも心の向き次第
親愛なるアルフレドへ
今日もとっても寒いね。
今、灯油を切らしたから灯油をいれに行ってきたよ。
レシート見て気づいたんだけれど、今日は二十四節気の第24、大寒だったのね。
それを見たら、なんだかさらに寒くなっちゃった。
そういえば、昔、寒稽古を学校でやったことがあってね、どうして寒い時にわざわざ外で寒いことするんだろうってすごく不思議だった。
今でも寒稽古なんて悪しき風習!と思っているけれど、あの時はツンとした寒さの中で肺に血の味を感じることで、なんとなく肉体も精神も強くなった気がしていたの。変よね。
医学的にも否定的な寒稽古だけれど、心の持ちようでいいことがある・・・みたいな。
一般的に嫌厭されがちだけれども実は考え方次第で精神衛生上いいことって結構ある気がするの。
例えば、朝食を食べることとか。最近は健康や集中力発揮のためには不要って言われているけれど、朝食を丁寧に慈しむように食べることで、毎朝が特別で毎日が楽しみになっちゃったりして。
シャープペンシルの方が便利だけれど、鉛筆でわざわざ文字を書くことで木の質感を楽しんだり、なんとなく時代の移り変わりを手元に感じたりとか。
うまくいえないけど・・・。
それに、私、こんなこと言っておきながら、結局のところ、家にこもって、朝食は抜いて、最新器具で便利に生きているけれどね(笑)。
でもたまに、わざと遠回りして、忙しなさから立ち止まると、幸せを感じるんだ。
それに、鉛筆から黒い線が出てくるとね、なんとなく煙突掃除をしていたアルフレドを思い出して、複雑だけど幸せになるんだよ。
明日は、病院だからもう寝るね。
おやすみなさい。
つきみ