昔の海外旅行の思い出、遠のく海外旅行

前日に続いて海外旅行について。
前回も書いたように初めての海外旅行(フランスがメイン)は今から35年も前、ベルリンの壁は崩壊、東西冷戦も終わりを迎えていたけれどロシア(当時はソ連)の上空を飛べない時代、アンカレッジ経由(または香港、バンコクなどを経由するいわゆる南回りルート)で、長距離&超時間移動だった。ヨーロッパは遠い異国の地だった。

今のように海外の現地情報がネットやSNSで入手できるわけでもなかったので、旅行には紙のガイドブック、地図は必需品だった。
また、鉄道の時刻表、トーマスクックも必携だった(調べて見ると違う書名になって今も季刊本で刊行しているようだ。英語版なら入手できるとのこと)。
そして、現地での外貨に加え、トラベラーズチェック(小切手になるのだろうか)なんてものも、持参していた(もう新規の発行はしていないようだ)。
翻訳アプリなんて便利なものももちろんないので、それほど語学に自信のない自分は小型の辞書も持って行った。
紙のいろいろな持ち物も現代の海外旅行よりもずっと多かった。
渡航前の準備も入念にしていたように思う。
初めての海外旅行であることと若い吸収力のある感性が相まって、見るもの、聞くもの、食べるもの、すべてが新鮮で、いちいち驚いたり(良い意味で)、感動したりしていた。日々、お祭り状態だった、と言えばよいだろうか。
海外も身近ではなかったし、海外旅行も手軽ではなかった分、苦労して行ったのだから、めいいっぱい楽しもう!みたいな気持ちもあったのだと思う。
その後も海外旅行は何度か行ったが、やはり最初の旅行が自分には大きな思い出となっている。

日本国内も素晴らしい場所、美しい場所、そしてまだ行ったことのない場所もたくさんある。
機会を見つけては、国内も旅行をしているが、旅の醍醐味、「非日常」をより味わうには海外旅行だろう。

自分が最後に海外旅行に行ったのはコロナ禍前、2019年。
仕事が忙しい年周りではあったが、今にして思えば行っておいてよかった。
世界的なインフレ、円安、そしてヨーロッパに行く場合はロシアとウクライナの戦争のせいでロシア上空は飛べない(昔に逆転戻り)でフライト料金が高い。
ヨーロッパ以外の場所に行ったとしても、円安のせいで旅先ではかなりしんどい思いをしそうだ。
韓国や台湾など比較的近場の海外を除くと、旅行にはそれなりの出費は覚悟しないといけない。
還暦までカウントダウンの身には、老後資金なんて言葉も頭をかすめる(アーリーリタイアした夫はすでに還暦超え、60代も半ばになる)。そうなると、なかなか海外旅行へと気持ちが向かない。

次に海外旅行に行けるのはいつになるのだろうか。
そして、あと何回海外旅行に行けるのだろうか。
(行きたいところはいくつもあるが、そう多くはチャンスがないとなると、優先順位が難しい)
自分の年齢、体力を考えると、やりたいことは後回しにしないほうがいいのだろうけど…




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