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書き切ることも一つのスキル
「文章を書き切ること」って意外と難しい。
書き始めたものの、内容があっちこっち行ってしまってまとまらず、結局下書きに入れたまま眠っている記事が多くある。
書き切ることができるのは一つのスキルだと思う。
文章をまとめられる力。そして、公開する勇気が必要。
私が中学生の頃、小説を書くのが好きだった。周りにも同様に書くのが好きな子たちがいて、書いて見せ合っていた記憶がある。
私が中3のとき、演劇部にいた。文化祭での演目を決めるとき、顧問の先生がなんと「シェークスピアをやろう」と言い出した。
「シェークスピアは難しいのでは…」部長が他の部員の様子を確認してからそう言うと、先生は言った。
「じゃあ、誰かオリジナルの台本を書いてこい。そうしたら、シェークスピアはやらなくていいから」
先生の言葉を受けて、部員の中から小説を書くのが好きな子たちが、それぞれ台本を書くことになった。
私もその一人になったけれど、台本なんて書いたことがない。
でも、書き始めてみると「暗転」とかそれっぽい用語を入れて、登場人物は当て書き(演じる人ありきでキャラクターを決める)にして…
(この子は顔立ちがハッキリしているから、帰国子女の役にしよう)
(この子は声がよく通るから、発見者になってもらって一気に注意を引いてもらおう)
めちゃめちゃ楽しかった。
書き上げて先生に提出した。すると、私の台本で劇をすることに決まった。
なぜかって、台本を書き上げたのが私だけだったから。
演出もしつつ、私自身も演者になり…自分の頭の中で作り上げた世界が舞台上で実際行われているのを見るのは心が震えた。
舞台上にいるのに、舞台に感動してしまって、自分の台詞すっ飛ばしたけど(笑)
この経験があるから、私は「書き切れる」ことはそれだけで強いと思っている。
文章は書き切った時点で、積むことができるとも思う。
途中まで書いているものが100本あっても完成させた1本にはかなわない。
noteは装飾が最低限だから、書き切る訓練に最適だと思う。
だから、きっかけを作って今日もnoteを書く。
(写真提供:ゆかり)