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Web記事校正が学べて仕事につなげられる環境づくりに取り組んで思うこと

「育成コンテンツを作りたい」

そう思ってから、約1年半。10/27にWeb記事に特化したオンライン校正講座「Web校正塾」をリリースしました。

最初に引いたスケジュールから考えると、かなり時間がかかりました笑

しかし、結果的に良いタイミングになったと思っています。私の状況も変わり、新たな体制づくりもできました。

構想からリリースに至る流れを簡単に書き残しておこうと思います。


コミュニティではカバーできない課題解決のために

「育成コンテンツを作りたい」と思っていた当時、Web校正者育成コミュニティを運営していました。

(現在、コミュニティはリニューアルしています⇒校正ラボ

コミュニティでも講座や勉強会を開催し、いつでも相談できる場を設け、Web校正者になりたい人をサポートしていました。

コミュニティでは何かを強制することはありません。毎月の勉強会では課題を出していましたが、提出も取り組むのも自由。講座開催時に出欠を確認することもありません。つまり、実際やるかどうかは、メンバー次第でした。

コミュニティに参加している目的は人それぞれですから。必要なときに相談できるから、情報が得られるからという理由でコミュニティに入っている人も少なくありません。そのため、呼びかけはすれど「できる範囲で取り組んでくださいね」といった感じでした。

ただ、「Web校正者になりたい!」「もっとスキルアップしたい!」といった目的を持つ人にとっては、行動を起こさないと何も始まりません。

コミュニティに入ろうと思ったことで行動を起こしているとはいえますが、実際手を動かさないことには何も変わりません。

そのあたりが、人によっては“難しい”のではと思っていました。

ある程度、自分を追い込むような状況や、誰かに背中を押してもらえる状況でないと学習を続けることが難しい人が一定数いるだろうと。

日々忙しい中で新しいことを学ぶ時間を作るのは、簡単なことではありません。せっかくコミュニティに入っていても、なかなか学ぶ時間が取れずに時間ばかりが過ぎていくという話も聞きました。

そこで、

「ある程度、期間を区切ってガッと短期集中で学び、仕事獲得までもっていくようなことができないかな」

「サポート体制もつくって、一人ひとり丁寧に対応できるようなしくみをつくれないかな」

というところにたどり着いたのです。

ないのには理由がある

Web記事の校正を教える講座が、ないわけではありません。

しかし、
・いつでも受講開始できる
・複数回の添削がある
・仕事獲得に関するサポートがある
というものは、私の知る限りありませんでした。

ないのにはだいたい理由があります。

  • 運営が大変だからやる人がいない

  • ノウハウが確立されていない

  • 需要がない

といったところでしょうか。

「ないものをつくる」うえで、ない理由はつぶしておかなくてはいけません。

運営が大変だからやる人がいない

運営が大変になる大きな原因の一つは、「いつでも受講開始できる」です。いつ何人申し込みがあるかわからないからです。そして、申し込み締め切りがないために、迷い続けてなかなか申し込めない人も出てくるかもしれません。

しかし、「やりたい!」と思ったときに申し込めることを優先しました。人それぞれ良いタイミングがあるので、そのときに申し込めるようにしたいと。

運営側は大変ですが、それが可能になる体制を整えています。

ノウハウが確立されていない

ノウハウは誰かが確立するものです。でも、Web記事の校正において、それをする人があまりいなかったととらえています。比較的新しい仕事だからという理由もあります。

ノウハウを教えるわけなので、なにかルールをつくってしまうかのような若干の怖さはありますが、「こういうルールにしよう!」と頭で考えているわけではありません。実際私が現在進行形でやっていることをお伝えするのがメインなので、あまり気負わずにやろうと思っています。

需要がない

この「ない」だけは致命的です笑

しかし、コミュニティを運営している中で、校正を学びたいという需要は一定数あると感じています。

また、先だって実施したモニターを募集する際、定員を超えるご応募がありました。モニターであっても決して安くない金額です。それでも学びたいと応募してくださり、「受講してよかった」と修了されました。

多くはなくても、確実に需要はあるとわかりました。

「答えがないもの」を教える怖さ

これは現役校正者だからこその考えだと思うのですが、実は「校正を教える」ってなかなか怖いことです。

校正者はいつだって悩んでいます。「言葉」という正解がなく移り変わっているものと向き合っているからです。その文章における最適解を考え、調べることが常です。

そういう仕事について「教える」。なんとおこがましいことでしょうか。

そういう気持ちは、Web校正塾育成コミュニティをやろうと決めたときからずっと抱き続けています。その気持ちを持っていることが大事だと思っているので、これからもずっとそう思い続けるでしょう。

「じゃあなぜやってるの?」という話になるのですが、それは私が「Web記事の校正ならどう対応するのがよいのか」という方向性を経験則で知っているからです。

そしてその方向性の多くは、書籍などの紙媒体とは異なります。そこで悩んでいる人も多い。でも、それを教える人があまりいない。運良く私は当時それができる環境を得られたので、やることにしたのです。

ブラッシュアップを経て

モニター受講が終わり、いろいろ問題点もわかったので、修正を行いました。

内容に大きな変更はないものの、順序の入れ替えや細かい修正をしたため、動画はすべて収録し直し、テキストもすべて修正。受講の流れも見直し、本リリースに向け準備を進めました。

学習コンテンツは30本あるので、なかなか大変でしたが、10月中にリリースすると決めていたので、がんばりました。正直ちょっとほっとしています笑

Web校正塾と校正ラボの関係性

今後は、Web校正塾と校正ラボを並行していきます。

0からWeb校正者を目指して短期間で一気に学びたい人、手厚いサポートや添削を受けながら進めたい人は、Web校正塾。
さらにスキルアップしたい人、校正者のつながりがほしい人は校正ラボ。

ざっくり分けるとこんな感じでしょうか。

もちろん校正ラボだけで0からWeb校正者を目指すことも可能です。ご自身の状況や目的に応じて選んでいただけたらと思います。

Web校正塾は、修了後さらに継続して学びたい人、相談できる場がほしい人は校正ラボに合流できるようにしています。

最後に

「校正者ってどうやったらなれるんだろう?」
「Web記事の校正について勉強したいけど、どこで勉強できるのかな?」

そうつぶやいたときに「Web校正塾っていうのがあるらしいよ」と誰かが言ってくれる。

調べたときに、Web校正塾や校正ラボの情報が見つかる。

そうなったらいいなと思います。

校正者の仕事も、校正者になる方法も、校正の勉強をする方法もいろいろあるので、その中で選択肢の一つになれるように。

引き続きがんばりたいと思います。



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