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韓国語と英語と中国語を6ヶ月間勉強して思ったこと

4月から9月まで、NHKの教材を利用して韓国語と英語と中国語を勉強しました。

「やりきった!」という達成感だけで終わらないよう、継続して勉強するとともに、この6ヶ月間を振り返ることも必要だと思ったので書いてみます。


使用した教材と選んだ理由

まず、使用した教材と選んだ理由です。

私にはこれまでテキストや動画、アプリなどで勉強してみたものの、続かなかった過去があります。

言語学習に大切なのは「継続」だと思ったので、「いまの自分に続けられそうなもの」という観点から選びました。

韓国語:まいにちハングル講座(月〜金、1回15分、6ヶ月)

韓国語はある程度の知識があったのですが、1からちゃんと学びたいという思いがありました。

多少知識はあるので、ラジオでも問題ないだろうと思い選びました。

英語:EnjoySimpleEnglish(月〜金、1回5分、6ヶ月)

まいにちハングル講座が15分ということをふまえ、継続するためにも英語は短いほうがよさそうだと思ったので、5分で終わるラジオを選びました。

中国語:中国語!ナビ(毎週水曜、1回20分、1年)

中国語は本当に初心者なので、ラジオでは厳しいと感じました。

そしてテレビなら週1回なので、韓国語や英語と並行してできると思ったのも選んだ理由です。

なぜ3ヶ国語を一気に学ぶことにしたのか

私は子どものころから言語への興味が強く、英語の授業も特にリーディングが好きでした。

中学生のときには英語の物語をみんなで読むというクラブに入っていたこともあり、その楽しかった経験から、英語翻訳を少し学んだことも。

さまざまな言語に触れるなかで惹かれたのが韓国語でした。特に音が好きなのです。

それが20数年前のこと。言語から入り、音楽や映画、ドラマなどにも触れるようになりました。中国の音楽に興味をもったのも、同じころです。

つまり以前から、ちょこちょこ学ぼうとしていたのです。「話せるようになったらいいな。理解できるようになったらいいな」というテンションでずっと過ごしていました。

しかし、そこから抜け出せない自分がだんだんイヤになってきました。

もともと「こんな自分はイヤだ!」が原動力になるタイプです。「ちゃんとそれぞれの言語の目標に達するまで勉強してみよう」と思いました。


いや、とはいえ一気にやらなくてもいいんじゃない?と思うかもしれませんが、多言語を同時に学ぶと楽しいことがあるのです。

たとえば、英語と韓国語、中国語には「お湯」という単語がありません。

英語だと「hot water」や「boiled water」。中国語だと「热水」(「湯」はスープを意味します)。韓国語だと「뜨거운 물(熱い水)」や「따뜻한 물(温かい水)」という表現になります。つまり「水」は「水」のままなんですね。

ほかにも各言語の共通点などに気づくことがあり、私はそれがとてもおもしろいと感じるのです。

それがモチベーションにもつながると思ったし、どれからやるかも決められなかった。結局のところ勉強は継続するわけだから、やりたい言語をすべてやったらいいのではというところに辿り着きました。

それぞれの言語ごとの考察

では、実際6ヶ月やってみてどうだったか、それぞれ書いていきます。

韓国語(まいにちハングル講座)

■レベル
ハングルはだいたい読めるけれど、長文になると時間がかかる。

日常会話程度ならできる(と思っている)。

韓国のバラエティー番組(コンテンツ)が好きでよく見るので、聞き慣れてはいるがちゃんと聞き取れているかというとそうではない。

■具体的な取り組み方
自分がすでに理解しているところは1.5倍速にして聴いた(そうしないと眠くなる)。

聴きながらテキスト内の問題をやっていたが、後半になってくるとペースがはやくなり難易度も上がったので、予習してから取り組んだ。

基本、解説はテキストの読み上げなので、解説を聞きながらテキストの空いているところで書き取り練習をしていた。

■6ヶ月やった後
これまで耳で覚えていた言葉の文法のルールや活用を知ることができた。

会話だけできるようになりたいなら、知らなくてもよかったかもしれないけれど、文章を自分で書いたり新しい単語や表現に出会ったりしたときには必要……ということにも気づけたのは大きいと思う。

■教材の感想
「音楽にのせて発音する」というやり方はよかった。とにかく口に出すことが大事だと思うので。

巻末のハングル検定の模擬試験に取り組むことで、自分のレベルを把握できたのもよかった。

気になったのは日本人のメイン講師が関西弁のイントネーションだったこと。基本テキストを見ながら聞くので問題はなかったが、日本語だとイントネーションが変わることで意味が変わる言葉もあるし、違和感もあったので、改善されるといいなと思う。

■10月以降の取り組み
自分に特に足りないのが、文章を作る力と聞き取る力だとわかったので、そこを重点的にやっていく。

現状「韓国語作文添削」をスタートさせたけれど、ちょっと合わないので今月いっぱいで終了する予定(内容はもちろん講師と合うかどうかが重要)。

聞き取る力、そして会話ができるような方法を模索中。

英語(EnjoySimpleEnglish)

■レベル
学校で習ったことを細々と覚えているくらい。リーディングは比較的得意だし、楽しくできる。

具体的な取り組み方
放送を聴く前に一度読んだ。分からない単語や表現には線を引いておく。
聴きながらテキストを目で追う。
(朗読する方の演技に助けられて意味を理解することもしばしば)

最後に巻末のWordListで、わからなかった単語や表現を確認した。

■6ヶ月やった後
自分の英語のレベル(CERF)が明確になった。(以前ラジオ英会話を挫折したことがあったが、それはレベルが合っていなかったからだと気づけた)

英語で物語を読むことは楽しいと再確認できた。

■教材の感想
ストーリーを楽しみながら進めることができた。ナビゲーターの方がいたことで、より楽しめたと思う。

「多くの英語に触れる」機会としてよかった。

■10月以降の取り組み
やっていくうちに、読むだけではなく英会話ができるようになりたい、発音も練習したいという気持ちが強くなったので、10月から同じくNHKラジオの「英会話タイムトライアル」(月〜金、1回10分)を始めた。

「英会話タイムトライアル」は1年ものなので4月に開講済みだが、継続するために平日毎日取り組めるものがほしかったのとレベルが合っていることが決め手だった。

1週間1セットという感じで組まれているので、より「毎日やる」という習慣がつきそう。

ほかにはYouTubeで発音の練習もちょこちょこと。

中国語(中国語!ナビ)

■レベル
初心者。挨拶などいくつかフレーズは知っている。簡体字も少し知識がある。

具体的な取り組み方
放送を見て、一緒に発音練習。放送後はテキストのドリルに取り組んだ。

■6ヶ月やった後
初心者ということでテレビ放送を選んだのは大正解だった。ラジオだったら、発音がイマイチつかめなかったと思う。

週1ということもあり、全然足りない、、もっとやりたい、、と思いながら進めていた。(どうしても毎日あるほうを優先してしまったので)

そもそも発音が全然できていない、それだと中国語は本当に通じないし聞き取れないこと。そして、思ったより中国語が楽しいことに気づけた。表記は日本語がいちばん好きだけど、中国語も日本語並みに好きかもしれない。

■教材の感想
中国語はとにかく「発音命!」だと思うので、ドリルなどにある表現や文章もひととおり音声で聞けるようになったらありがたい。

放送は「中国語を学ぶ」というより「中国のコンテンツを楽しむ」という感覚になっているところはあるが、とてもおもしろい。

だんだん講師のお2人のファンになってきた。ぜひトークショーなどやってほしい。司会はやはり熊とふなっしーかな。

■10月以降の取り組み
「中国語!ナビ」は1年ものなので、引き続き取り組む。

発音練習が足りなすぎると感じたので、動画で基礎の発音から一つひとつ練習し始めている。文法などを覚える前に発音をしっかりやっておくと、あとあとラクだという話も聞いたので。

習慣化し継続するために意識したこと

私は以前「noteを1年間毎日更新する」というチャレンジをしました。そこで得たのが「自分がなにかを習慣化し継続できるコツ」と「自分はなにかを継続できるという自信」です。

そのため、言語学習を習慣化し継続することはできると思っていました。

なにかを習慣化し継続するコツは人によって合う合わないがありますが、私なりのコツをシェアします。

①やることをピックアップしてToDoリストに入れた

まず具体的に何をするか明確にし、ToDoリストに入れました。仕事と同じ扱いで「やらなきゃいけないこと」にしたのです。

毎日取り組むものは「今日何をするか」を明確にしなくても大丈夫ですが、中国語は週1回なので、「放送を見る」「第○課のドリルをやる」など細かく設定しておくことがよかったと思います。

語学学習は仕事の息抜きにすることが多いので、何をするか明確にしておくと取り組む際に考えなくてよいというメリットがあります。けっこう「次どこをやるんだっけ?」と考えていると、気が散って時間が過ぎてしまうことがあるので。

②すぐ手の届くところにテキストを置いた

習慣化するには、ワンアクションで取りかかれることが重要だと思っています。日常、目に入るようなところに置くことともいえます。

私は教材をすぐ手に取れるところに置いています。毎日することなのでしまっておく必要はない、と考えて。

ノートやペン類も同様に、必要になったらさっと取れるようにしています。

地味なことですが、これがけっこう大きいと感じています。

うまくいかなかったこと

最後にうまくいかなかったこと2つ書いておきます。

①ためてしまったこと

ラジオもテレビも1週間は見逃し(聴き逃し)配信があります。

仕事が立て込んでいたり、旅行などでまとまった日数取り組めなかったりしても、「まぁ見逃し(聴き逃し)配信があるから、追いつけるよね」と思ってしまったのです。「放送がない週末に追いつけばいいか」という発想にもなってしまいました。

結果、逃した回も……。

それでも継続できたのは「また『話せるようになったらいいな』に戻るの?」「同じことをまたくり返すの?最後にするって決めたでしょ?」という言葉でした。

自分で自分に発破をかけていた感じです。やはり「こんな自分はイヤだ!」が原動力になるので、そんな言葉を自分に言い聞かせていました。

9月に入ると「最後はちゃんとリアルタイムで終わらせるんだ!」という気持ちが強くなりました。最後が見えてくるとがんばれるものですね。

そして、自分自身がどうすればがんばれるか、逆にどうなるとくじけてしまうのかがわかっているからこそ乗りこえられたのかなと思います。

②単語帳が続かなかったこと

特に韓国語と英語は、ある程度の知識があるため、語彙力を増やしたいという思いがありました。

そこで導入したのが単語帳アプリです。発音もしてくれるし、復習のリマインドもあるという便利なアプリがありました。

勉強後、テキストに出てきた知らない単語や表現を入れていき、寝る前などに復習したらよいのでは……!そう思ってやってみました。

ところが、だんだん入力も、頭が疲れている寝る前に復習するのも面倒になり……途中でやめました。

やったほうがよいことはわかっていましたが、負担が大きすぎる。できない。

やはり「継続すること」が重要で、そのためにはやめたほうがよいだろうという結論に辿り着きました。なにか「できない」があると継続へのハードルが高くなってしまうんですよね。

いまだに「復習の時間だよ!」と通知が来ますが、そっと閉じています笑

まとめ

私の6ヶ月の挑戦は、とても意味のあるものだったと思います。

実際やったことで自分のレベル感や不足しているものが明確になるなど、その言語自体の知識が増える以外にも多くの学びがありました。

言語学習には終わりがありません。

「このくらいでいいか」と思う日まで続けていこうと思います。




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