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はじめての葬儀依頼|直葬(火葬式)

会社を起ち上げて約2ヶ月が経った頃、初めて葬儀のご依頼の電話が鳴りました。営業担当が2ヶ月間頑張って施設営業に行ってくれたおかげです。

故人は女性92歳。喪主は甥っ子様。参列者は喪主様だけで、お葬式をしない直葬を希望されました。しかしながら、故人には菩提寺があり、お墓がお寺様にあるので、知らせずに火葬をしてしまうとお墓に納骨できないかもしれないトラブルが発生するかも・・・
ということで、ご住職に炉前の読経をお願いしました。

火葬式の内容

故人は自宅に帰らずに、弊社の提携寺院のご安置のお部屋にてお預りしました。

基本セット以外で追加商品は

  • お別れ用花(基本セットは出棺花束のみで寂しい)

  • 遺影写真 キャビネサイズ(やっぱり小さいサイズの写真だけでも欲しい)

  • 送り畳(お棺の中に畳を敷いてから布団を敷く)

  • 清拭納棺(体の清拭・着替え・顔そり・ドライシャンプー・スタイリング・お化粧・顔周りの綿花交換・口元整えなど)

火葬式プランでも基本的な商品はついているので、何も希望されない場合は、火葬日程までのドライアイスやご安置料金のみで大丈夫です。
いざ故人が亡くなった姿を見たり、打ち合わせの時になるとできる範囲で少しでもしてあげたいという気持ちがでてきます。

その時に冷静に必要な物と不要な物の見分けがつくか、葬儀屋さんに勧められた商品をしっかりと判断をして断ることができるか・・・
お葬式は何回も経験するものではないので、なかなか判断がつかない場合が多いです。

過去は葬儀屋さんにまかせっきりで良かったのかもしれません。そういう時代でした。お葬式の値段なんて近所のお葬式屋さんの言い値で決まる。
「2、300万あったらできるよ~。任せといてくれたら、ええようにしとくから~」みたいな感じですね。見積書なんてなしです。

今はそういうわけにはいきません。しっかりと希望を伺い、予算に合わせてできる範囲で良いお別れの方法を提案しないといけません。
火葬式であってもご家族に合わせてどのようなお別れが良いかを考えます。

故人のお別れの希望がわかれば、いちばん良いのだけれど・・・
離婚されて子供とは疎遠の方、未婚でお子様がいらっしゃらない方なども増え、お別れに誰もいないケースや甥っ子様、姪っ子様が喪主になるケースも増えてきました。
今回、喪主様にはお棺にお花を入れて、最後のお別れをしていただきました。喪主様は甥っ子様で男性なので、ドライな感じに見えていましたが、やはり最後は悲しい様子が見えました。

今後は自分のことは自分で決めておくことはとても大切なことだと思います。わたしたちは年齢関係なく終活をお勧めします。
元気なときだからこそ「死」を考えられ、話せるような気がします。
大切な家族とは元気な時に少し話してみるのも良いのではないでしょうか。

今回のご依頼の葬祭費総額は¥258,600 ご安置料金寺院へ支払い¥20,000
余談ですが、菩提寺に炉前読経を依頼したらお布施が¥200,000、戒名も希望すると¥50,000がプラスで、合計¥250,000でした!
恐ろしい・・・5分もない読経が¥250,000・・・
お金の問題ではないけど、これからこの先どうなんでしょう。
次回はお布施についてを書いてみようかな。