母の誕生日

亡くなった母の誕生日です。

母は、30代の時に結婚後8年して私を産みました。

病気がちで子供は産めないだろうと言われていたらしく、9ヶ月で産まれた私は、1120gだったそうです。

母は、一人好き、人との関わりが嫌いで、子供も苦手だと言っていました。

そんな母をどうしてあんなに捻くれているんだろう？と子供の頃は思っていました。ですので、寄り添ってあげられなかった事が多かったです。

私には、沢山の愛情を注いでくれました。

母の生いたちを知り、寂しく、孤独な人生だったと知りました。

70代の頃から認知症になってしまい、私は転勤族の夫と結婚していたため、年に2回ほどしか実家に帰らなかった時もあって、最期は私の事も忘れてしまっていました。

母の老老介護をしていた父が亡くなっても、母は、父の名前と電話番号を私に何度も言って、父に連絡して迎えにきてと言ってください！と懇願していました。父の事が大好きだった母でした。

それから、母の最期の1ヶ月は、毎日一緒に居ました。私の子供の頃を話しはじめて、私の事を思い出してくれました。

認知が治ってきているかも？！なんて思いつつも、段々弱っていく母で、主治医の先生からは、覚悟をしてください、と言われていました。

肺炎が酷くなって亡くなったのですが、

ありがとう。世は満足じゃ！

と言ったのが最後の言葉でした。

父の後を追うようにして、父が亡くなって5ヶ月後に亡くなりました。

母の最期は、朗らかで、女子力高くて、人が大好き、人との関わりが大好き、歌が好き、子供が大好きな人だと、お話ししていてそう思いました。

私が子供の頃の母の一人好き、人との関わりが嫌い、子供が苦手、そんなところは、今の私もだな、やっぱり母娘。母と似ているのだなーと思いました。