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生後2ヶ月の子どもを抱いて。人生を変えた1ヶ月
つきがたdesignでは、2024年2月「明るい過疎化」をテーマにしたローカルでの開業・起業育成プログラム「ツキビズキャンプ」を始動させました。
3月のデモデイ(最終審査会)から9ヶ月が経つ今も、1期生は積極的に活動しています!
「ツキビズキャンプ」発起人の梅木悠太が、1期生の現在の活動をリレーインタビューで紹介。第3弾は、生後2ヶ月のお子さまを抱っこしながら参加した、ママでダンサーのaikaさんです。
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南 愛佳(みなみ・あいか)ダンススタジオ ジャムグラッド代表 / 元特別支援教員 / 社会福祉士 / 3児と柴犬のママ / ダンス歴35年 / 障がいがある方、ご高齢の方をメインにしたダンスレッスンを展開。福祉系ママダンサーとして札幌市西区を拠点に活動中。ダンスでインクルーシブな街作りを目指している。
新しいことに挑戦したい!背中を押した運営の熱意
梅木: aikaさん、こんにちは。まず、自己紹介をお願いできますか?
aika: はい、札幌在住のaika(あいか)と申します。ダンスが趣味で、3歳からずっと続けてきました。今は3人の子育てをしながら障がいがある方、ご高齢の方、子連れママさんやキッズなど、様々な方にダンスの素晴らしさをお伝えする活動をしています。
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梅木: ツキビズキャンプ1期に参加されましたが、きっかけを教えてください。
aika: きっかけは母が教えてくれた新聞記事でした。「あいかの同級生の梅木くんが新聞に載ってるー!」と、内容もよく読まずにツキビズキャンプ発起人である梅木くんが写った新聞記事の写真を送ってくれました。その記事を読み「なんか面白そう!」と興味が湧きました。
梅木: ありがたい。aikaさんとは高校の同級生で、お母様にもたいへんお世話になりました。興味が湧いたのは、aikaさんがもともと起業に興味があったからですか?
aika: そうですね。興味はありましたが、具体的なプランや行動に移すことまでは考えていませんでした。いつか何かやりたいと思いつつ、まだ3人目の子どもが生まれたばかりで迷っていました。それでも「面白そうだし、何か新しいことに挑戦したい!」と思い、参加を決めました。
梅木: 生後2ヶ月のお子さんがいる状況での参加でしたね。運営メンバーも驚いていました。笑 大変だったと思いますが、決心できた理由は何ですか?
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aika: 子どもが小さいので不安もありましたが、梅木さんが「絶対人生のプラスになる!」と背中を押してくれたことが大きかったです。起業することは具体的に全く考えられていない私が参加していいのかな?という心配もありましたが、梅木さんの熱意に引っ張られて「やってみよう!」と決断することができました。
「本気で取り組まなければ」意識が変わった初日
梅木: 実際にキャンプに参加してみて、どのような体験でしたか?
aika: 本当に素晴らしい体験でした。初日の講義でメンターである田名辺さんの話を聞いたとき、心に大きな衝撃を受けました。講義の内容が自分の状況と重なる部分が多くて、「月形で起業…本気で取り組んだら面白いかも!!」という気持ちになりました。
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梅木: 参加する前と後で心境の変化があったようですね。最初はどのような気持ちでしたか?
aika: 最初は「試しに参加してみようかな」という軽い気持ちでした。でも、講義やグループワークを通して、スタッフや他の参加者の熱意に触れるうちに、「これは本気で取り組まなければいけない」という覚悟が生まれました。特に梅木さんが初日に話してくれた「本気でぶつかってほしい」という言葉が強く心に残りました。
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梅木: コミュニティ作りにも力を入れていましたが、参加者としてどう感じましたか?
aika: コミュニティ作りは非常に良かったです。コミュニティマネージャーのたえこさんのサポートが素晴らしく、質問すればすぐにレスポンスがあり、安心感がありました。Slackでのコミュニケーションも活発で、みんなが積極的に参加している雰囲気が良かったです。まるで担任の先生がいるクラスのような感じで、一体感がありました。
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だれでも、どこでも、いつからでも
ダンスを楽しめる世界に
梅木: 最終発表会では、どのような内容を発表しましたか?
aika:「だれもがダンスを楽しめる世界に」というテーマで、出張型のダンスレッスンを提案しました。月形の福祉施設や学校に出向いてダンスの楽しさを伝える活動です。ダンススタジオがない地域でも気軽にダンスを楽しめるようにすることで、体にも心にも脳にも良い影響を与え、多くの人の健康を増進させることを目指しています。
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梅木: 最終発表会では緊張しましたか?
aika: とても緊張しましたが、練習を重ねていたので、スムーズに話すことができました。自分の思いを伝えることができたと思います。
梅木: 最終的な結果についてはどうでしたか?
aika:結果としては入賞できませんでした。悔しさがゼロではないですが、納得はしています。審査の項目を見るとスタートアップ的な要素が必要だと思っていましたし、審査員からも「スモールビジネス寄りだね」と言われました。ただ、私は賞を取りに行くというより、あの場で町民の皆さまにダンスを受け入れてほしいという想いをぶつけたかったので、後悔はしてません。
スタートアップ:まだ世の中に顕在化していない顧客の潜在ニーズを解決するビジネス
スモールビジネス:顧客の顕在ニーズを既存の代替品よりも効率よく解決するビジネス
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インクルーシブな社会へ-スタジオ設立や法人化も
梅木: その後、どのような活動をされていますか?
aika: 現在、月形の高齢者施設と障害者支援施設で定期的にダンスレッスンを行っています。また、札幌では障害のある方やご高齢の方、キッズ、子連れのママさん、大人初心者さん向けのレッスンなどを展開しています。最近では南幌の高齢者施設での定期レッスンや、札幌での児童デイサービス、グループホームなどでの定期レッスンもスタートしました。学校での外部講師や、医療系学会での講演などにもお呼びいただき、おかげさまで活動の場が広がっております。
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梅木: 多方面で活動されていますね。ダンスの分野でも特定のポジションを取っているように感じますが、その意図はありますか?
aika: あります。ツキビズキャンプでの自己分析を通して、自分の強みが障害がある方や高齢者との関わりにあると感じました。一般的なダンススクールとターゲットの年齢層を変えたり、レッスン形態を変えたり、福祉の専門性を打ち出すことにより、差別化を考えています。何より、ダンスは特定のだれかのものではなく、だれもが楽しめるものだと思っているので、それを広めていきたいです。
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梅木: 非常にマーケティング的な視点を持って取り組んでいると感じます。今後の展開についてはどのように考えていますか?
aika: インクルーシブな社会を目指し、ダンスを通じてその実現に貢献したいです。もっと広く認知してもらうために、テレビなどのメディアで取り上げてもらうことを目標に、イベント参加や運営、新規出張レッスン先を確保するなど活動の幅を広げていきたいです。そして、いずれはスタジオを構えて法人化することも目指しています。
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梅木: 最後に、ツキビズキャンプへの参加がaikaさんにとってどのような影響を与えたか教えてください。
aika: 本当に人生が変わりました。実は参加する前は、辛いことを抱えていてどん底のような状態だったんです。キャンプを通して多くの方々に支えられ、新しい視点を得ることができました。今は毎日が楽しく、前向きな気持ちで活動に取り組んでいます。日々を変えるきっかけを探している方、ツキビズキャンプのコミュニティでお待ちしています。
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▼ 第2期「ツキビズキャンプ2025」の参加者を募集中✨
オンライン中心のプログラムで全国から参加可能です!
(キックオフとデモデイは北海道月形町にて開催)
Webサイト:tsuki-biz2025.jp
応募〆切:2025年1月15日(水)
まずは、こちらのフォームから説明会へお申し込みください👋
説明会日程:
2025年01月6日(月)19:00~20:00
2025年01月12日(日)19:00~20:00
※上記日程が合わない場合、個別面談も選択できます
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