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月形高校生の挑戦。ツキビズで見えてきた想い

つきがたdesignでは、2024年2月「明るい過疎化」をテーマにしたローカルでの開業・起業育成プログラム「ツキビズキャンプ」を始動させました。

3月のデモデイ(最終審査会)後も、1期生の活動は盛り上がっています!
「ツキビズキャンプ」発起人の梅木悠太が、1期生のその後をリレーインタビューで紹介します。第1弾は、16名中たった2名の高校生の内のひとり、石森咲貴さんです。

石森咲貴(いしもり・さき)2006年生まれ。月形町出身、月形高校卒業。2024年4月から、北星学園大学文学部英文学科に在学中。月形保育園に通い、小中高も月形の学校に通った生粋の月形っ子。

この町は大丈夫かな?恩返しの意味も込めて参加

梅木: さきちゃん、こんにちは。まずは、ツキビズキャンプに参加しようと思った経緯を教えてもらえますか。

石森: つきがたdesign代表の本多大輔さんからのお誘いでツキビズキャンプの存在を知って、面白そうだなと思って興味本位で参加を決めました。

梅木: 本多さんからどういう説明を受けて参加したの?

石森: 以前からつきがたdesign主催のイベントについていろいろ教えてもらって参加していました。今回は月形町に関するイベントで、開業や起業がしたい人を集めて面白いことをするから「よかったらどうだ?」みたいな感じで声をかけていただきました。

つきがたdesignでDIYしたコワーキングスペース「Tsukigata LABO」のペンキ塗りに参加。
高校の仲間を誘って、つきがたdesign主催の活動に顔を出していたことがキャンプ参加のきっかけに。

梅木: さきちゃんは月形町の出身で、月形高校に通っていたんですよね。ツキビズキャンプに参加する前は、月形町についてどう思っていましたか?

石森: 正直、何もない町だと思っていて愛着が湧いていなかったんです。でも高校生になってから月形町に対する気持ちが変わって来ていました。

梅木:どんなふうに変わって来ていたんですか?

石森:月形町の活気がないことが心配になって来ていました。高校に入った時の同級生の数が少なくて「大丈夫かな?」と思ったのがきっかけです。起業に関するプログラムを通して月形町で面白いことが行われると聞いて、恩返しの意味も込めて参加を決めました。

梅木: 同級生を誘ってみたりしたんですか?

石森: そうですね、誘ってみましたが、みんな面白そうとは言ってくれたものの「私なんかが行っていいのかな?」という感じでした。私もそう思って引け目を感じていましたが、月形町の高校生が行くことに意味があると思って参加を決めました。

一歩踏み出すことに勇気がいったが、プログラムでの小さな成功体験の積み重ねは、いま自信に繋がっている。

町外の高校生に衝撃。月形町のコミュニティスペースを提案

梅木: 参加してみてどうでしたか?

石森: 一言で言うと、めちゃくちゃ楽しかったです。いろんなことに刺激を受けて、すごく充実した一ヶ月でした。

梅木: 具体的にどんなことに刺激を受けましたか?

石森: 一番の衝撃は同い年のまおちゃんの存在を知ったことです。同じ年なのに場所が違うだけでこんなにいろんなことをやっている子がいるんだって衝撃を受けました。それ以外にも、2-3歳しか変わらない大学生たちが深く真剣に考えているのも、すごく面白いと思いましたし、自分にとってありがたかったです。

梅木: 講座の内容自体はどうでしたか?

石森: 難しいところもたくさんありましたが、その分学びにもつながりました。新しいことを学べたのが一番大きかったです。

梅木: 最終審査会での発表に向けてどんな準備をしましたか?

石森: 同級生や知り合いにリサーチをしたり、親世代の人たちにも話を聞いたりしました。プレゼン自体も初めてだったので、時間を測ったり、何回も練習したりして準備をしました。

キックオフの2日間でビジネスアイディアをリーンキャンバスにプロット。個人→シェアのワークを繰り返す。
「難しいところもたくさんあった」と振り返るが、社会人や大学生とのワークや発表も堂々と前に出ていた。

梅木: さきちゃんが考えたプランを簡単に説明してもらえますか?

石森: 月形町の人たちや町外の人が集まれるコミュニティスペースを提案しました。町民の人にはくつろいでもらい、町外の人には訪れることで月形町に興味を持ってもらえるような場所を作りたいと思っています。

梅木: どうしてそのような場所を作りたいと思ったんですか?

石森: 月形町はいいところがたくさんあるのに、観光客がキャンプ場だけに行ってしまうのがもったいないと感じていました。もっと多くの人に月形町に関わってもらいたいと思ったのが大きな理由です。

最終審査会では新コミュニティスペースを提案。プログラム中から一貫して、月形町愛が伝わるプランだった。

梅木: 地元出身のさきちゃんがそう言ってくれることが嬉しいです。大学生活はどう過ごしていますか?

石森: 大学生活が始まって、新しいこともいろいろ始まりました。なかなか帰る機会は少ないですが、月形町を離れたことで地元が恋しくなりました。いろんな人との出会いもあり、月形町出身だと言う機会も増えました。少しずつですが、月形町の存在を広めることができていると思います。


夢は観光業、いつか月形町で面白いことを

梅木:大学生になったばかりでこれから考えていくのだと思うのだけど、いま将来の夢はどんなふうに考えていますか?

石森:英語が好きで英文学科に入って、いまはドイツ語も勉強しているので、語学を活かして観光業に携わりたいと思っています。将来的には、これから先関わっていく人たちを巻き込んで、月形町で面白いことができたらいいなと。


須部都川の堤防を、愛犬のまると散歩。月形町の大好きな景色のひとつで、至福のひととき。

梅木: 月形町出身の子たちが外に出ていろいろな経験をして、戻ってきたり、月形町で何かしようと思ってくれることは町民としてはとっても嬉しいです。楽しみですね。最後に、これからツキビズキャンプに参加しようと思う人に向けてメッセージをお願いします。

石森: ツキビズキャンプは本当にいい経験ができる場です。大学生になったいまも経験が活きています。自分のためになることをたくさん吸収できるので、ぜひ一歩を踏み出してチャレンジしてみてほしいです。

▼「ツキビズキャンプ」では次回の開催を準備中です!
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