珈琲物語
ここ2、3日、我が家はてんてこ舞いだった。
息子が原因不明の体調不良で病院ハシゴをすることになったからだ。
もともと火曜日はかかりつけ医の定期受診があったのだが、日曜から体調不良に陥って我慢ならなかったのと、いつもの様子と少し違っていたので急遽循環器内科を訪ねることにした。
息子のプライバシーのために細かな症状については伏せるが、微熱が一過性だったが二晩続いたせいで「抗原検査対象」となってしまった。
医療機関側の事情はとてもよく理解できるがCov感染してる可能性はゼロに近い状況だとこちらとしては明白に分かっていたので些か「面倒だな」という気分にはなった。その日は検査対象者が多かったので待たされることも容易に想像できたからだ。それでなくても初診である。
結局抗原検査陰性判明後の診察、その後の様々な検査、検査結果からの説明で朝から行って15時過ぎまでかかってしまった。息子の倦怠感は悪化だ。
更に、結果として循環器に異常が見当たらないことから眼科へ行くこととなり、こちらも数年ぶりでほぼ初診扱いからの、地域で数少ない人気の開業医さんだったので4時間待たされた。
問題点は少々あって、そのための処方が出された。
息子も私もクタクタになっていた。
それでも前向きに考えて火曜日の定期受診もきちんとこなし、かかりつけ医の意見を踏まえて明日は息子は耳鼻科にかかる予定だ。
彼は数年健康診断を受けていなかったし、持病もあるので良い機会ではあった。明日また初診扱いで耳鼻科なので萎え気味ではあるが、私は仕事を休めないので同行はしない。おそらくそれほど問題ではないだろう。循環器内科での採血結果は私より健康だ。
定期受診から帰宅して今度こそもう動きたくないというほど疲弊したが、精神的な安心感は得られたのではないかと思う。
今、22時をまわって、家事も終わり、明日の仕事の支度も終わって、私はようやく息がつける時間だ。
そこで珈琲を淹れる。
とは言っても簡易式ドリップ珈琲だ。お湯を注いだ時の香りの良さには本当に癒やされる。若い頃は断然紅茶派だったが、仕事でストレスを抱えるようになると眠気覚ましも兼ねて珈琲をよく飲むようになった。あまり拘りはないが、ミルクを入れる時は豆乳か低脂肪牛乳と決めている。砂糖はパルスイートだ。そこは譲れない。
湯気をたてながらゆっくり飲む珈琲は格別だ。今夜は雨も降っているので、雨音を聴きながらここ数日の疲労を解すように味わう。
そう言えば今年も呉の「昴珈琲」から案内が届いた。もうそんな時期なのだ。
5月2日は特別な日。
最愛のギタリストが空へ還ってしまった日。
去年は落ち着かなくて購入できなかったが今年は頼んだ。
「イエローハート」と「ピンクスパイダー」だ。「エバーフリー」もあるが今年はイエハとピンスパだけにした。同じく彼を愛する二人の友にも贈る。(ちなみに、ピンスパと短く縮めて言うのはあまり好きではない 笑)届いたら彼の音楽を聴きながらゆっくり珈琲を再び味わうつもりだ。
昴珈琲さんのオンラインショップは
こちら。
間もなく始まるゴールデンウィークに、広島の呉本店に行かれるのもおすすめだが。