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「山百合と草刈りとつながりと」

【はじめに】

山奥に暮らす人も
田舎に暮らす人も
街に暮らす人も
都市部に暮らす人も
みんなの暮らしはつながって支え合っています。

山奥に暮らす僕は、街や都市部に暮らす人たちのことを知り、理解していきたい。

街や都市部に暮らす人たちは、
田舎や山奥のことを知ってらえたら嬉しい。

知ること、理解すること、コミュニケーションをとること、それは未来の子どもたちの世界につながっていると思います。

【山百合と草刈り】

この時期、
田んぼの畦や法面、山の斜面や道沿いに山百合が咲きほこります。

白くて美しい花はずっと見ていたくなるからなるべく山百合を刈らないようにしています。

他にもねじ花や小さな花々などを残すように草刈りをすると自分らしい野原になっていきます。

広大で寛容な自然のガーデニングですね(笑)

大地である土(自然の堆積物)や砂や石を支えて、形を保っているのは「植物たちの根」です。

山崩れが起こる原因のひとつに、山々が針葉樹林ばかりになり根っこが浅くしか張っていないからという話もあります。


無数の道やダムの建設により、支えていた場所がなくなり、水の流れも変わり、その上流で土砂災害が起こることもあります。

地球の全ては単体ではなくてつながって支え合っているから。

僕らもその一部。

部分的に良くしようした結果、
全体のバランスが崩れたり、
部分的に気になることがあって、
そこに注力しすぎた結果、形が崩れたり。


今の時代の草刈りというのは、草を伸ばすことはみっともないこと、悪いこと、だらしないことだという部分が強く残り、草刈りが必要な理由が偏っているように感じます。

なので、環境整備という想いで除草剤を撒いて、草の全く生えない大地になっているところもあります。

確かに、草がボーボーのままでは先人たちが開拓した土地が荒れてしまいます。

元々は人間の土地ではなく、地球の一部ですが。

そして、その「誰かの土地」は地球の全てとつながっていて、そこで使った除草剤などの化学物質は大地に染み込み、川に流れ、海へ流れ、飲水にもなるし、他の動物に影響を与えてしまいます。

だけど、

除草剤を撒いてでも草を管理しようとするのには、

地域や環境を守っていきたいという想いがあります。


年金暮らしのご高齢の方々が、

何とか環境整備しようと、草刈り機で草を刈り、

それだけでは間に合わないところには除草剤を撒きます。


それが何十年という月日になると、お金も労力も大変かかります。


先祖代々数百年に渡り、地域を土地を大切にしてきた皆さんには感謝しかありません。


ありがとうございます。


そんなこんなで、

草刈りひとつにしても、

本当に色々な角度からの見方があり、

良い悪いやある視点からだけ見て結論を出すこともできません。


これからどんどん人口は減り、

確実に草刈りができない場所は増えていきます。

そうなった時にさらなるお金や労力を使って草刈りをしたり、除草剤を撒くのか。

はたまたその場所を地球に返すような段取りを進めていくのか。

今の子どもたちや未来の子どもたちの意見を聞くような気持ちで、これからのことを考えていけたらと思います。

そのためには、まず知ることが大切だと思います。

大人たちみんなで未来のこと、子どもたちの世界のことを考えていきたいです。

お読み頂きありがとうございます。


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大西ひろき_月とたね
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