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お米つくりの試行錯誤

【本田苗代の試行錯誤】
2015−2021

月とたねは、
全くの未経験からお米つくりを始めました。


『1年目』

【陸苗代】
水に浸からない高めの苗代をつくりました。
【直播き】
土の上に直接種を蒔きました。
【ベタ掛け】
畑用の薄い保温シート(寒さ対策)、を苗に直接掛けました。

*じょうろで水やりをするための水場と苗代の往復がけっこう大変でした。


『2年目』

【ポット苗箱】
田植え機も使えるように苗箱を使うことにしました。
*ポット苗箱は、穴の底にある切込みから根が出て、田んぼに張るため、大きく丈夫な苗になります。
【水苗代】
水の管理をしやすいようにしました。
【ベタ掛け】
保温シート、銀ポリシート(太陽光調節、寒さ対策)

*苗代をある程度の平な状態に作るのは、けっこう大変です。
高い低いやボコボコな苗代だと、
根が出てきた先に土がなかったり、水がなくて死んでしまいます。




『3年目』

【低い水苗代方式】
水やりの往復をしなくても良いように
苗代を低く作って、田んぼの取水口から入る水で浸かるようにしました。
しかし、大雨が降ると苗が浸かりすぎてしまい、寒さと水中の影響で成長が遅れました。
大雨の日は水を出すようにしました。


『4年目』までは、
【ベタ掛け】
保温シート、銀ポリシート




『5年目』からは、
【トンネル】
トンネル支柱を使って、トンネル形の空間をつくる。
*ベタ掛けと違い、
シートに溜まった雨水に押しつぶされないし、温度調節がしやすく、寒さ対策にも向いています。


『6年目』はネズミ被害に合いました。
原因は苗代が畦から近かったことだと思います。


今年で『7年目』
【ベタ掛けとトンネルの複合型】
発芽が揃い、緑色の新芽になるまで
【ベタ掛け】で管理し、
同時にトンネル支柱を設置していき、
段階的に【トンネル】にしていきます。

*【発芽、新芽に最適な環境つくり】
発芽や新芽には、
適度な水分が不可欠です。
トンネルだと湿度を保とうとすると温度が上がりすぎてしまったりして大変でした。
【ベタ掛け】→【トンネル】で色々とスッキリ解決します。

【高めの水苗代】
高めにすることで、
初期のベタ掛け時に大雨に浸かってしまうリスクを下げて、陸苗代のような丈夫な苗つくりをするため。

【ネズミ対策】
*鳥獣丸を昨年からずっと設置。
個数を増加。
*苗代と畦は60センチ以上離した。
*ネズミが食べるのは種が残っている2.5葉くらいまでなので、できるだけ勢いよく育つように湿度、温度、太陽光を最適化します。

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【観察】
3月15日に選別した
【種にしなかった種たち】を堆肥場にほかっておいたら、
4月11日には、1.5葉ほどに成長していました。
発芽のきっかけとなる【水】に触れてから、半月と少しです。

早い!!

片や、
3月15日に選別し、源流水に浸けて、
4月3日に種まきした種たちは、
4月11日に発芽し始めました。

かなり大きな違いを観察できています。

興味深く観察し、色々と試していくことは
まだまだ山ほどありそうです。

これからも自然に寄り添い、
お米と僕らにとってちょうど良い塩梅で関わっていけたらと思います。

今日は雨です。

【光月】【望月】【朔月】の3品種は苗代へ引っ越ししました。

【神月】の苗箱ものこり半分です。



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大西ひろき_月とたね
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