友達のお墓参り
亡くなってから毎年行っていた友達のお墓参りに今年はまだ行けなていない。
僕の旅人生の中で、この人が居たからあの辛かった時期を超える事が出来た。
あの人が誘ってくれたから色んな人と知り合う事が出来たんです。
本当に感謝してる人の一人。
亡くなったと聞いた時は全く現実味を感じられない程、あの人が居なくなるなんていくら想像しても全くピンと来なかったし、今も何処かをバイクで走り回っているような気しかしない。
家にも遊びにおいでって言ってくれていたのに1回も行けなかった。
今では行こうと思えば直ぐに行けるような距離なのに。
あの流行り病の所為で葬儀にも行けず、納骨の時にも誘ってもらったけど、こちらの事情で行けなかった。
だから、せめてお墓参りには毎年行こうって決めたんです。
北海道でめちゃくちゃお世話になったおっちゃんのお墓参りにも10年近く毎年一人で行っていたけど、こっちで暮らし始めてからは1回も行けてない。
めちゃくちゃお世話になって、この人が居たから今僕は生きているって思える人が二人も亡くなってしまったんです。
現実逃避してたあの頃。
10年くらいは現実逃避してたかな。
そこから現実に戻ろうともがいたけど、30歳を有に越えていた僕はなかなか戻れなかった。
だから一生旅していこうと気持ちを切り替えたんです。
何をどうしようと何がどうなろうと、今この瞬間を生きている事にはなんら違いは無い。
苦痛に耐えるだけの人生よりも、それらが少しでも少ない人生を過ごそうと思って、気楽に生きられる思考をずっと探していました。
そんな頃に出会った友達なんです。
今でももう皆に会う事もなくなりました。
散り散りに来てみんな北海道で出会って、また散り散りにそれぞれ生活してる。
皆、何してるのかななんて思う事もたまにあるけど、それはそれでそういうのもまた旅の一部なのかなって思います。
20代後半のあの生活は一般的な人はなかなか経験出来ないよなって思うと得した気分ですね。
また友達のお墓参り行かないとね。
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