ウイルス・プラネット【4】
今最も注目されている?! ウイルス🦠
ウイルスって、手話では「虫」と表現します。
ウイルスって虫なの?そもそも生き物なの?
何なの?
え……( ˙꒳˙ )???
ウイルスの語源
ラテン語に由来し、「蛇の毒液」「人間の精液」の意味を持つ。
ひとつの言葉の中に創造と破壊が同居する。
人々には
🦠触れると病気がうつるもの全般。
🦠傷口から染み出してくる液体。
🦠空気をただよう得体の知れない物質。
🦠紙に染み込んでいて、指を触れただけで病気になる毒素。
などと考えられてきた。
かぜのウイルス一ヒトライノウイルス
比較的少数の細胞に感染し、ウイルスに感染した細胞がサイトカインを分泌して周囲の免疫細胞を呼び寄せる。この時の炎症反応が、いわゆるかぜ症状。
かぜに効く治療薬なし
かぜ薬の中には、かぜそのものよりも人体に有害なものもある。
ヒトライノウイルスには多数の型が存在する。その遺伝的多様性が認識されるようになったのは、つい最近。
ヒトライノウイルスを撲滅する必要はあるのか?
ヒトライノウイルスは、それ自体は比較的穏やか。大概のかぜは1週間で回復するし、ウイルスの検査で陽性の人の40%は無症状。
比較的軽いウイルス感染症や、細菌感染症にかかった子どもは、成人後にアレルギーやクローン病などの免疫疾患にかかりにくいことを示す証拠が多数集まっている。
HIV-1
HIV-1によく似たウイルスは、以前からアフリカのチンパンジー集団のあいだで循環していた。チンパンジーを食べる猟師が感染したが、人里離れた森に住んでいたので、感染は森の中で止まった。
1900年代初め、中央アフリカの植民地集落が町に成長すると、ウイルスが森から町へ運ばれ、ヒトへの感染が広がった。
1960年には遺伝子多様性を獲得。HIV-1サブタイプBが発現。人の流れに乗って世界中に広がる。
1981年、最初のAIDS患者が報告される。
HIVワクチンはできるのか?
2008年 オックスフォード大学 フィリップ・グールダー
各国で見つかったHIVのほとんどが、その国の集団でもっとも優勢な「ヒト白血球型抗原」から、うまくすり抜けられるように突然変異を起こしていることを発見した。
HIVワクチンの開発に携わっている人たちの心を折った発見。
新興感染症一本当に怖いのは「静かな」ウイルス
エボラ出血熱…数十人の死者を出したら収束する。
インフルエンザ(1981年)…死亡したのは感染者のごく一部だが、地球上の3人に1人が感染したので、死者は5000万人に登った。
アフリカのサルからは新たなウイルスがいくつか発見されている。
猟師の検査をしたところ、感染していることが明らかに。まだ、ヒトへの感染力はない。
[感想・行動]
ウイルスの存在が人間に知られるようになったのは、地球史上でいうとごく最近ですが、実は最初の生物が誕生する前から存在していたのではないか?と書かれていました。虫よりもっとずーーーっと先輩やん‼️
だとすると、ウイルスを撲滅しようなんて、なんと愚かな所業か!と、ヒトの一人として、ちょっと恥ずかしくなっちゃいました…。昆虫ですら、一種類の虫を駆逐しようとしたら、天敵がいなくなった他の種が激増してえらい目にあった…なんてことを経験しているのに(『昆虫一この小さきものたちの声』に、このエピソードがあります)
こう考えると、手話の「ウイルス=虫」は、なんか繋がってる?絶妙な表現だなぁ…と、感動しました!
「かぜは、いにしえからの敵ではなく、私たちを導いてくれる老師一そのように認識を改める必要があるかもしれません」
老師‼️上手いこと言う!大先輩のずーっと先輩ですもんね♪
だから認識を改めて、軽い感染症にはどんどんかかっておきましょう!
そうやって日々鍛えていれば、これからやって来るラスボスみたいな疫病にも耐えられる健康な体が得られますよ!
ウイルスは、病気の原因てだけじゃなくて、生物の進化にも大きく関わっています。そのことは宮沢孝幸先生の『京大 おどろきのウイルス学講義』(PHP新書)で知りました。恐竜の絶滅にもウイルスが関与していたかも?! ウイルスの歴史は壮大でロマンがあります。
創造と破壊‼️やっぱり上手いこと言う!
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