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うらやましい孤独死【67】
人生の最期を自分で決める覚悟
それがないと、成り立たないですよね。
私たち夫婦は日本尊厳死協会の会員になっています。なので、お互い口から食べられなくなったら、胃瘻や栄養点滴は拒否して静かに最期を迎えようと約束しています。子供たちにも常々話しているので、私たちの希望は叶えられると思いますが、どちらか一人になった時、独居を許されるかなぁ…
お手本になるケースがいっぱい
ここで紹介されている介護施設や医師の取り組みは、とても参考になります。日本全国の介護施設や町医者による看取りが、このように運営されるようになることを希望します。
そのためには、高齢者を抱える家族が人の死としっかり向き合い、理解し、覚悟することが必要です。
認知症とのつきあい方
認知症を誤解していました。
認知症は、直近のことは忘れてしまうけれど、長年染みついた習慣は忘れない。だから、昔から住んでいる地域の道や、炊事、掃除、子供の頃からやっている雪かきなんかは普通にできるそうです。夕張には、徘徊しながら地域の雪かきをして地域に貢献している高度認知症のお婆さん(独居)がおられたそうです。ちょっとビックリですね。
認知症になったら、何も出来なくなってしまうと思っていたけれど、慣れ親しんだ家ならば、独居も可能。施設に入れられて、見ず知らずの人たちの中に放り込まれるから、何も出来なくなってしまうのかもしれません。徘徊は、居心地が悪い場所から逃げ出しているだけだと。
『認知症の高齢者を地域住民が、さり気なく見守ることで、徘徊(=問題行動)が、散歩(=日常生活)になる。』
素敵な考え方だなぁ…
これなら、将来認知症になるのも怖くないわ。
やっぱり北風と太陽
『人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか?』で、介護職員の定職率が低い理由は、高齢者を支配・管理することが辛くなって、心を痛めた職員が辞めてしまうのだと書いてありました。だいたい、介護職につこうとするような人は優しいから辛くなるんだって。その証拠に、介護の最終ゴールを『信頼関係の構築』とする神奈川県にある施設では、職員がほとんど辞めていないそうです。
多くの施設では、安心・安全を求めすぎるあまり、入所者を支配・管理し、生活を奪い、笑顔を奪い、職員を疲弊させるという負のスパイラルに陥っているのかも知れません。
責任を押し付けない覚悟
みんながリスクを許容し、責任を持てるようになれば、介護する側もされる側も皆が笑顔で生活ができ、ハッピーな人生の最期が迎えられる社会になるのだろうと思いました。
こういった考えを、少しずつ広めていきたいと思います。
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