加工のないくもりの日の海
私はことしで24歳になるけども、
加工が当然の世の中で生きてるので、
写真はまず加工アプリで撮るし、
加工アプリで撮らんかったらあとから、
加工してそれっぽい感じにする
この間、沖縄へ行って、
運悪く台風接近中やったので、
大体はくもりで、
晴れてたら綺麗な海も空も、
全部がグレー。
まあ、加工するしええか
と思ってパシャパシャ
それでもやっぱり海も空も、
綺麗で、沖縄っていいな、と思ってた
帰ってきてカメラロール見て、
加工なしの海と空、
ウケるが素直やなぁ
これは加工の写真で
これは加工なし
そういうことよなぁ
なにもかも綺麗に見せることもできるし
なんでもやりようでは、
どないにも出来るけども、
加工なしの、
くもりの風景みたいに素直なほうが、
見えるものがある、
蘇るものがある、
そう思えるのは自分が大人になったからで。
そやったそやった
あの日はせっかくの沖縄やのにくもりでさ、
おいおいなんでやねんとか思いながら
海岸でブーブー言ってさ、
でもなんやかんやそれすら楽しくてさ、
夜は星も綺麗でさ、
晴れてたらもっと見えたんやろけどさ、
それでもやっぱり沖縄なだけあって、
街灯もないから星が綺麗でさ。
と思わせるものがある。
あの頃を思い出すと、
楽しいことよりも、いろんなこと、
苦しいこと、しんどいこと、
もう無理と思うこと、
ここが人生の地獄と思うこと、
いろんなことがあったけど、
歩けば先に道があって、
進めば先には、
加工がなくても十分と思える日が来て、
逆にありのままでいいやん
と思える毎日が来る
その先にいかないと、
見えない世界があるということ。
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