THE HEAD 最後の鼻血の意味
先日、Huluで配信中のオリジナルドラマ「THE HEAD」が最終回を迎えた。誰が犯人でどうやって殺したのか明かされた。
色々気になるところはあるが(何で頭を切断したとか)、最後の鼻血を垂らす意味がよく分からなかった。
ツイッターをみると、実はマギーは癌を患っていて鼻血を垂らしたという説が濃厚そう。マギーが母親について話すとき、母親は癌を患っていたと説明するシーンがあるが、これはマギー自身の話だったと推察されている。まぁ、納得はできるのだが、病気を患っている人が南極へ行くはできるのか?と疑問に思った。妹が何とかしてくれるのかな(笑)
あとは亡くなったアキの姿が見えて、アキのことを思い出し鼻血を垂らしたとか、鼻血が垂れて生きているのを実感したとか様々な解釈がある。
僕はあのシーンを見たときにある映画を思い出した。2016年に公開されたホラー映画「RAW~少女のめざめ~」だ。
ベジタリアンである少女がうさぎの腎臓を食べたことにより、カニバリストに目覚めるという物語。カニバリストとは「人間が人間の肉を食べる」という意味。この映画はショッキングな映像が多いので大丈夫な人には超オススメする。
カニバリストとなった少女は、ルームメイトの男を見ると人肉を食べたい衝動に駆られ、鼻血を垂らしてしまうというシーンがある。欲求を抑えようとして鼻血を垂らした。ポスターにも印象的に写っている。
マギーは復讐を果たすことができたが、全て自分の手で実行することはできなかった。マギーの復讐は殺された母親の仇をうつこと。関わった人間を全て殺すこと。だが、アーサーとエリックを自分の手で殺すことができなかった。アーサーは生き残って逮捕され、エリックはアーサーに殺された。アーサーを殺さなかったのは罪を負わせるためだと思うが、エリックは自分の手で殺したかったと思う。
殺人の快楽を覚え、まだ殺したい欲が残っている。カニバリストとなった少女と同じで自分の抑えられない欲求、殺人の衝動に駆られてるように見えた。
これは拡大解釈だと言われると思うが、書いている僕もそう思う。ただ、病気説がどうも納得できなかったので自分の解釈を考えた。
最後にカメラが引いた時にマギーが笑っているように見えた。「これで全て終わった」という安心より「まだ殺し足りない」という狂気に見えた。
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