債券市場が最大野党として振る舞うことはない
オオカミ少年が何度騒いでも、国債は暴落しません。なぜか。国内投資家には、他の選択肢が無いからです。
「政府が破産する」と思うなら、国債も日本銀行券も紙くずになるでしょうから、ドルを買うしかありません。しかし、現状ではドルが値下がりするリスクの方が政府が破産して国債が紙くずになる可能性より高いです。したがって、国内投資家は、ドルよりマシな国債を買わざるを得ないのです。
選択肢は、「今買うか、少し待って値下がりしてから買うか」しか無いのですが、少し待っても値下がりしたら日銀が買ってしまうでしょうから、実際問題としては今買うしか無いのです。
国債の流通利回りが0.1%程度上昇する可能性は否定しません。そのことで「最大野党として与党を懲らしめた」と理解するならば、あり得なくはありませんが、その程度で与党が痛みを感じるとも思われません。野党とマスコミは「市場が政府を懲らしめた」と騒ぐかも知れませんが(笑)。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21991050W7A001C1TCR000/
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