宅配便の値上げは、インフレ時代の到来を告げる号砲かも
ヤマト運輸の値上げに対し、ライバルが追随値上げをしました。「値上げせずにヤマト運輸のシェアを奪いに行く」という選択をしなかったのです。ライバルも労働力不足で苦しいからでしょう。デフレ時代には考えられなかった事です。
これを見た他業界の企業が、「自分も値上げをしても大丈夫かも」と思って値上げをすれば、その業界内のライバルも追随値上げをするかも知れません。そうなれば、本格的な値上げ時代が幕を開けるかも知れません。
「これまでは景気が拡大しても物価が上がらなかったから、今後も上がらないだろう」というのは、バックミラーを見ながら運転するような危険な事です。氷を熱しても温度は上がりませんが、氷が溶け終わった後は順調に上がっていきます。もしかすると、今回の事例は氷が溶け終わった事を告げる号砲かも知れませんよ。
http://diamond.jp/articles/-/148912