経済統計は季節調整値で見よう!

季節性のある統計は、季節調整値で見ないと、実体を見誤ります。

1月は、正月休み等で生産が減り、輸出も減るので、貿易収支が赤字になりやすい月です。「8か月ぶりに赤字」というと貿易収支が悪化したような印象を持つ人がいるかも知れませんが、そんな事はありません。「1月にしては頑張った」という結果なのです。それを確認するために季節調整値を見ると、12月よりも黒字は増えているのです。

季節調整値というものが読者に馴染みが無いから使いたくない、という事であれば、せめて「貿易収支の改善基調続く。輸出の前年同月比二けた増が寄与」といった見出しを使いたいですね。

P.S.

貿易黒字の増加、赤字の減少を「改善」と呼ぶのが一般的なので、ここでもそう呼びます。経済学者からは「貿易収支は黒字の方が望ましいというわけではない」という御批判もありそうですが(笑)。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL16HP9_W8A210C1000000/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?