全世界が規制に合意すれば別だが、それは無理だろうから自由が良い
結論は【1】規制は可能な限り減らし、自由に開発させるべきだ
AIにはメリットもデメリットもあるので、AIを自由に開発する事が望ましいか否かは、大いに議論があるでしょう。私は「そもそも自由にすべきだ」、という自由放任的な意見には賛同しかねます。本当に世界中のすべての国が合意して世界中がAI開発を一定の規制に沿って行うのであれば、それがベストだと考えています。
しかし、それでも結論としては、日本等々は自由開発を選択せざるを得ないと考えています。その理由は、日本が規制しても、規制しない国が一つでもあれば、AIのデメリットは除去できませんし、しかもその国の一人勝ちとなってしまうからです。
世界中が反対している北朝鮮の核開発でさえも、ほぼ完成に近づいています。という事は、「北朝鮮のような国」がAI兵器を自由に開発して世界を征服しようとした場合、世界はその国に征服されてしまいかねないわけです。
核の場合、すでに米国等々が大量に持っているのと同じものを北朝鮮「も」手にしただけですから、まだマシですが、「米国等々が核兵器を持っていない時に北朝鮮だけが核開発を進めて核兵器を手にした」というケースを想定してみましょう。そんな恐ろしい事は到底認められません。
AIは、核兵器とは全く異なり、メリットも多数ありますので、「世界中が核兵器の開発競争をするのを禁止する」一方で「世界中が自由にAIを開発する事を認める」のは、矛盾とは言えず、止むを得ない選択肢だと思います。