「犯罪防止のための情報収集」の可否は国民が政府を信じるか否か
現金を廃止して日銀が発行するビットコインを使う世界。便利でしょうね。でも、便利なものは危険です。自動車もナイフも原発もインターネットも、そして官製ビットコインも。
官製ビットコインは、便利なだけでなく、情報が政府に握られるという事が重要です。これには、メリットとデメリットがあります。メリットは、脱税やテロなどが防げる事です。デメリットは個人のプライバシーが政府に握られる事でしょう。
メリットについては、大きな議論は無いでしょうから、議論はデメリットの大きさでしょうね。でも、政府が個人情報を悪用するか否かは、理論的には説明できないでしょう。つまり、「政府が悪いことをする可能性が大きいと思う」か「政府は悪いことをしないと信じる」か否か、でしょう。今ひとつ、政府の持つ情報が外部に流出しないか、といった情報セキュリティーへの信頼感の強弱もあるかもしれませんが。
そうであれば、多くの国民が政府を信じるか信じないかで官製ビットコインの採否を決めればよいのではないでしょうか。国民投票まで行う必要はないと思いますが。