「いざなぎ越え」は景気回復が緩やかだから
景気動向指数が発表され、今次景気回復の期間がいざなぎ景気を超えた事がほぼ確定しました。もっともこれは、今回の景気がいざなぎ景気より優れているという事ではありません。
むしろ、景気回復ペースが緩やかで、いつまでもインフレにならずに日銀の金融引き締めが行われないから景気が長持ちしているのです。「若者が全力でマラソンを走ったら息が切れた」のがいざなぎ景気、「高齢者がゆっくり散歩しているので息が切れずに長時間歩けている」のが今次景気、といったイメージでしょう。
このまま何も起きなければ、戦後最長の景気回復となるかも知れませんが、それ自体にも大した意味はありません。
そうは言っても、「景気回復が実感できない」と不平を言う必要もありません。「無病息災が続いているというだけでも、良い事だ」とポジティブ思考をしておきましょう。
http://diamond.jp/articles/-/143962