地銀が合併しても弊害は小だが、合併しないリスクは大
地銀が合併して地域独占になると独占利潤を貪るかも知れない、と公取は考えているようですが、合併しないで過当競争を続けて地銀が疲弊する事による弊害の方が大きそうです。
ゼロ成長とゼロ金利により、地銀は疲弊していきます。このままの状態が続けば、赤字の地銀が増え、自己資本比率の低下から「貸し渋り」を余儀なくされる地銀が出てくるでしょう。
金融は経済の血液ですから、地銀が疲弊すると地域経済も疲弊するのです。
一方で、地銀が独占利潤を貪れるような状況に仮になったとすれば、それは全国的に景気が好調で設備投資資金の需要が強く、「地銀に独占利潤を払っても借金して設備投資をしたい」という借り手が大勢いる状態です。そんな状態を恐れるほど、日本経済は若々しくないと思いますが(笑)。
http://www.toushin-1.jp/articles/-/4667