
ライノセラス はじめに(無料記事)

「ライノセラスの使い方 Vol. 01 スタート編」に興味を持っていただき誠にありがとうございます。このマガジンはライノセラスという3DCGソフトの初心者向けの使い方情報マガジンです。また既存ユーザーの方でもほとんどが知らないような便利なお役立ち情報も書いています。
(約 3,400文字の記事です。)
更新履歴
2025/02/27 公開
はじめに
自己紹介
筆者の大和 司です。私はこれまでZbrushとBlender、Mayaといったポリゴンモデリングツールを使って、アドオンやプラグイン開発、チュートリアル配信など、3DCGクリエーターの創作活動を補助・支援するための事業を行なってきました。

今回はそれらのポリゴンモデリングとは異なる「NURBSモデリング」というモデリング手法でモデリングを行なうことにしました。その手段としてライノセラス(Rhinoceros)を選びました。公式サイトはこちら。
執筆のきっかけ
ライノセラスは、とにかく実装が独特で、他の3DCGソフトとはかなり違う独特な特徴があります。そのため初心者にとってはライノセラスの使い始めが一番難しかったのです。四苦八苦してようやくライノセラスを扱えるようになったので、他の初心者さんには同じ苦労をしてほしくないと思い、マガジンを執筆することにしました👍
このマガジンシリーズでは、初心者がライノセラスをどう使えば早く上手くライノセラスを扱えるようになるかをお伝えしていきます😊
さて、自己紹介はこのくらいにして、マガジンの具体的な中身についてお話します。
どんな読者におすすめなの?
ライノセラスを知らない、触ったことがない人
ライノセラスを使っているが、便利情報がもっと欲しい既存ユーザー
一言で言うと「少しだけ3DCGソフトを触ったことがあるけどライノセラスは初めての、普通の人」にオススメです。具体的には、
Mayaを使っている職業クリエーター
Blenderを触っているアマチュアクリエーター
CAD, NURBS, STEPファイル形式、という単語を知らなかった人
まず「少しだけでも3DCGのモデリングの基礎」を知っていることを前提として解説していきます。情報量に対する「ライノセラス特有の特徴部分の解説を手厚くするため」です。ご了承ください。
あるいは既にライノセラスを知っている人であっても、更なるスキルアップを目指す人には何かしらの新発見があるかもしれません。
アクションフィギュアなど工業的に量産前提の金型データの素を納品したい職業クリエーター
ライノセラスに挑戦したけど挫折した人
ライノセラスを使っているけど、
基礎に不安があってしっかり復習したい人
自分以外の他者のライノの扱い方に興味がある人
CADや建築に縁がない人でも安心
機械工学や建築工学を専攻していない人
要するにCAD, CAM, BIMという単語に出会ったことがない人
Blender, Mayaなどのポリゴンモデリングしか扱ったことがない人
こんな人にはかなり役に立つと思います😊
なにせ筆者自身の私もまた、ライノセラスを学び始めるまでは
CAD?CAM?NURBS?BIM?ナニソレ?
だったわけですから、安心してください。それでもライノセラスを必ず使えるようになります!
ライノセラスはほとんどのプロセスの前段階で「まずは形を出して眺める」ために使われます。なのでNURBSモデリングだけに習熟すればそれで十分です。
具体的に何を学べるの?
このマガジンでは主に「初めてライノセラスを触る人」に向けて、ライノセラスを快適に触って使い始めるまでのスタートアップ部分の解説を行なっています。
具体的なモデリング手順やコマンドの使い方ではなくて、それよりももっと基礎となる、何万回も繰り返されるような手順の効率化などを手厚く解説しています。例えば、
できるだけマウスを使わないで手順を効率化するために、
ビューポートのキーボード切り替え方法
エイリアスの重要性
コマンドと選択状態の関係性
カーブ、アイソカーブ、エッジの見分け方
多くの人はライノセラスで早く「形を作りたい」と考えると思いますが、ところがライノセラスは独特過ぎて、まずはその作法や仕組みを理解できないといつまで経っても「形を|操《あやつ》ることができない」というジレンマを抱えています。このマガジンではそういった「形を作る以前のライノセラスの作法や仕組み、概念の理解」に焦点を当てています。
そこを理解できてようやく次のステップとして「各コマンドの使いこなしとテクニック」という具体的な造型の話に入ることができます。
造型テクニックについては当マガジンシリーズの別巻で解説予定です。お楽しみに😍
ライノセラスは基本中の基本が重要
なのでまずは基本中の基本を「正しく理解」する必要があります。世の中にあるライノセラス情報では、こういった大前提の解説がほとんどなくて、いきなり「形の出し方」から入る情報源がほとんどです。
(理由は分かります、だって早く形を作りたい人が多いわけですから、そのニーズに応えるための情報発信をする人がほとんどでしょうから😅)
だからこそ私は、まずは基本中の基本についてしっかりと解説したマガジンを1つ執筆しようと考えました。これがそのマガジンです。
ただしいつまでも基本だけをやっているわけにもいきません。そこで当マガジンでは「具体的にどんな教材で何をどう学べばいいのか?」についても解説します。
【目標】脱初心者+中級入り口まで
要するに当マガジンを読み終えることで、ライノセラスに対して「脱初心者」はもちろんのこと、各自の学習によって中級者の入り口に辿り着けるようにすることが当マガジンの目標です。
そうなるまでのガイド役として、当マガジンを水先案内人としてご活用下さい。独学で右往左往しながら学ぶよりも、「それを先に経験した筆者」のアドバイスに従って、スムーズに経験値を高めて下さい。
同じ轍を踏む必要はありません。車輪の再発明は不要です。
そのため当マガジンでは「初心者ほどハマる罠」について詳細に解説しています。そしてその回避方法や、その問題から学べるライノセラスの本質についても解説していきます。
当マガジンを読み終えることで、自信を持ってライノセラスを自学自習できるようになります😤
数少ない「日本語」でのライノ解説集!
この3DCGソフトの正式名称は「ライノセラス(Rhinoceros)」ですが、以後、当マガジンではこれをライノ、ライノ 3D または Rhino 3D と呼ぶ場合があります。
そもそもライノセラスに関する日本語情報はほとんどありません。これもまた私がマガジンを執筆しようと考えた理由でもあります。初心者ほど多くの情報が必要なのに日本語でその情報がない😭 その穴を埋めるために当マガジンを執筆することにしました。ライノセラスに興味のある人、既存ユーザーでも見落としているような便利なTipsが欲しい人、過去にライノセラスの学習に挫折した人にはまだチャンスがあります!
これからライノセラスを使ってNURBSモデリングの脅威の実力を引き出したい人や、CADベースのSTEPファイルを納品したいプロクリエーターなど、ポリゴンモデリングではできない(または非常に困難な)造型がライノセラスでは容易に実現可能です。
ポリゴンモデラーとの差別化も期待できます👍
これからライノセラスを習得したい初心者には、自信を持って当マガジンをオススメします。ライノセラスの習得を真剣に考えている人は是非とも当マガジンのご購入をご検討ください。
私はライノセラス習得のために真剣にライノセラスと格闘しています。その過程で得たノウハウを凝縮し、体系的にまとめ直して当マガジン群を執筆していきます。あらゆるノウハウのエッセンスは、いずれどこかのマガジンに収録されて公開される予定です。
その第一歩、スタートアップの巻として、当マガジンを執筆することにいたしました。
どうかこのマガジンがライノセラス初心者の大きな一助になることを願っています。
2025年2月27日
大和 司
今回の創作活動は約2時間(累積 約4,154時間)
(1,265回目のnote更新)
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ライノセラスの使い方 Vol. 01 スタート編
3DCGソフトのライノセラス(Rhinoceros)って何?🤔という人に最適なスタートアップ情報が満載!読者様にはBlenderなどのポリ…
サポートするくらいならBlender Marketから便利な有料プラグインでも買いなさい!だが投げ銭は随時受付中です(笑)