#12 25歳だってよ
5月5日で、25歳になる。
25歳ってやばいね、アラサーじゃん。
けど、冷静に考えてみたら、毎年の誕生日の度に、やばいねって言ってる気がする。
誕生日とかクリスマスとかお正月とか、イベント事のワクワクみたいなのが、この歳にして強まってきた気が。恥ずかしい。
こんなにもフラットな気持ちで迎える誕生日は、初めてかもしれない。
中学は菅平遠征、高校はリーグ3連戦最中、大学は学連に捧げて、それ以降は海外で。
気が気でない中、どうしても通ってきただけの日だったから。
今年は少しだけ考えることにする。時間があるから。
25歳って、ちょっと不思議な年齢になってきた。
世間的には若年層だが、スポーツの世界で言えば中堅。
高卒で働いている同期は、社会人7年目。
別に大したモノを残して来れなかったけど、まだ残せるチャンスはある。
かと言って、何かに縋って、誰かが人生を動かしてくれるのを待てるほどの時間もない。
みたいなタイミング。
誕生日でさえも盲目になってしまうほど、サッカーだけに没頭してきた人生。
少し、ほんの少しだけ俯瞰できるようになった今を作ってくれたのは、サッカーという癒着しまくっていた恋人と、一時的に距離を作ったことだと思う。
絵に描いたような復縁を果たしたわけだけど、必要な遠回りだったことにしてる。
次の挑戦に向けて、しっかりと準備していますから。
選手として、海外で、もう1度ね。
「博打」「ギャンブル」な人生。
スポーツの世界で生き残ることに挑戦している人らは、こう表現もできるかと。
最終的に掴める選手は、一握りどころか、ゴマくらいの点。
その圧倒的スーパー極少数の、狭き小さき潜りづらい門を目指してきた。
そして現在進行形。
道中では鈍感すぎて、そんなこと微塵も感じてないけどね。
僕らみたいなサッカー選手も珍しくはなくて、結構なレッドオーシャン。
当然ビギナーズラックみたいなのもなければ、やったもん勝ちでもない。
今もその可能性にフルベットしているという事実。
とても幸せです。
まだ上に行ける、ここから這い上がれるという、根拠のない自信。
他人に嫉妬できる程のパワーだったり、我慢と称せる心。
こうして今日も無事に勘違いできて、もう何よりです。
思っていた25歳より全然子どもだし、心中ではゴネてばっか。
ああでもない、こうでもない。
僕の中に常に存在する、子ども心みたいなのを飼い慣らすのは難しくて、生涯に渡って手を焼きそう。
誰かに答えを求めたり、時間稼ぎの言い訳も考える。
ただ、こんな僕だからこそ、手に入れることができた切符だってあることも確か。
1ミリの再現性もない。
来世も今の状況を再現できるかと聞かれれば、確実に無理だと答える。
飲酒運転並みのハンドル捌きで、だいぶ揺れるし神経も使う。
けれども、来世も同じ人生を歩みたい。
いくつだから、歳が云々は問いませんが、
不格好ながらも、25歳も進んでいきます。
1つの節目として、
これまで育ててくれた家族、そして周囲の皆さん。
心から感謝致します。
渡邉 宰
◇ Goal sports agency
所属しているエージェント会社です。
◇ Training Club
アンバサダーを務めています。
サッカー経験者を対象とした、トレーニングをするためのコミュニティです。