#14 花


生花というのは、対比で引き立つ。

色、種類単体で引き立つものではなく、隣に何色の何の花を生けるのか。

全く同じ花だけでは、面白くはならないらしい。

なんか人間に似てるな、なんて思いながら、コーヒーを飲んでた今朝。

ポケモンとかピクミンのの属性なんかと同じで、みんな違ってみんな良いみたいなもんだと思う。
火タイプは木タイプに強いなんて感じで。
それぞれに役割、発揮どころがあって。

属性は変えたくて変えられるわけじゃない。
むしろ、ほぼ変えられない。

ヒトカゲが水鉄砲打てるようになったよ!
って聞いたことないよね。
技を覚えることはできるけど、僕自身の大枠を変えるっていうのは、全然現実的じゃない。

当然のごとく、サッカーにはポディションがあり、大体のタスクは決まっている。
フォワードの選手がゴールキーパーをやるってことは、さすがにない。

ドリブルが得意な選手が隣にいれば、カバーする選手が引き立つ。
オフザボールの動きが素晴らしい選手がいれば、パサーも際立つ。

絶対的な選手にとって必要な選手になれれば、僕は試合に出続けられる。
誰だか覚えていないけど、こんなことを言っていた気がする。

特に黒子や表立って目立たぬプレースタイルをしている僕だからこそ、ど真ん中な言葉だった。

誰かと誰かが融合することで、生まれる1つの作品みたいなのって、なんだか素敵だと思った。
同時に、誰かには誰かしらが必要で、この世に必要じゃない人なんていない。


渡邉 宰

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