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§オッズと控除率
競馬というゲームの分野に限り、目的を馬券で利益をあげる為に設定して考えてみましょう。まずは配当です。日本の競馬における配当は、ビルトイン方式(パリミュチュエル方式)を採用し、売り上げに対して25%の控除率を適用しています。予めこの25%を差し引いた配当倍率が払い戻しオッズとして表示されています。他のギャンブルと比較してもこの25%という数字がいかに暴利である数字か理解しましょう。
100円の馬券(購入者にとって)の実際の価値は75円しかありません。ですから10倍の配当を1点で的中させた場合、本来は1,000円の払い戻しとなりますが、実際に受け取っているのは750円です。1点で10倍の配当を的中ですから「儲け」の結果として非常に良い効率でもあります。
しかし実際はこの時点で、250円が有無を言わさず取られています。1,000円―250円=750円という配当という事は、「儲けは750円―100円(掛け金)=650円」となります。
もしこの的中が1点でなく5点買いの結果だったと仮定するとどうなるでしょうか?
馬券の購入金額は500円です。この場合儲けは「750円―500円(掛け金)=250円」に減ってしまいます。さらに購入を2レースとすると馬券の購入金額は1,000円となります。そして的中率は50%とした場合(2レースのうち必ず1レース的中すると仮定した場合)
購入金額1,000円
的中率 50%
配当金 750円
利益 -250円
マイナスの結果となります。
ここで考えなければいけないのが、本来ならば上記の条件では配当も1,000円となり損益は差し引き0円となるはずだという事柄です。
これが控除率25%の事実です。例えば馬連5点で2回に1回1,000円の配当を的中するという評判の競馬新聞やスポーツ新聞、予想サイトなどの印をそのまま買えば、トータルで上記の結果が得られると思います。これが「観覧料金」25%というオペレーションの販売予定計画です。
平均して1,000円の配当を2回に1回。5点買いで的中すると毎回250円の損失となる控除率25%の基本オペレーションこの壁を乗り越えるのは、数学上非常に困難な作業です。なぜなら配当の出現そのものを管理することが「賭け事」を商売とする基本であり、その配当の出現率は決して控除率の範囲を超えないという原則があるからです。
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