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§正規曲線分布
「大数の法則」は数学上の絶対的真理であり、これを打ち破ることはできません。世の中に流布する「絶対儲かるギャンブルの必勝法」なるものは全てウソです。
それが見かけ上「数学的な根拠」をもっているように見えるものほどウソであると言ってよいと思います。
何故ならば、主催者は「数学的論理」に基づいた「必ず儲かる法則」によって破綻する事なくギャンブルを運営しているからです。
しかし、「大数の法則」から遠ざかるための方法は存在するかもしれません。
これについて少し考えてみましょう。
数学の天才「ガウス」。
彼は10歳のときに先生から出題された「1から100までの数字を全て足した計算をしなさい」という問題に、僅か数秒で答えを出しました。
それは既に彼がその時点(10歳)で「最小自乗法」の定理を発見していたからであり、ガウスが数学に残した功績は計り知れないが、最も有名な「ガウス平面」(複素平面)は現在も人工衛星を追跡するための計算に使われています。
ガウス平面が存在しなければ、地対空ミサイルは発射直後に墜落してしまいますし、日ごろお世話になっているGPS機能も誕生しませんでした。
天才「ガウス」が残した数学における功績のひとつに「正規分布曲線」があります。
これは「世の中の多くの事象は、平均値周辺の分布頻度が高く、平均からプラスとマイナスに離れるほど起こりうる可能性は少なくなる」という理論です。
X 軸とY軸の交点を「0」とした釣鐘型のグラフをご記憶でしょうか?
「大数の法則」はその試行回数が多くなればなるほど、この正規分布曲線に近づいていきます。
次回は「大数の法則」が現れる条件を考えたいと思います。
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