ルービックじゃないキューブをさがせ!
先月おこなわれていたAmazonのプライム感謝祭で、私はある商品をお買い上げになった。
たまたまYouTubeでとある方の配信をリアルタイムで覗く機会があり、本画面に移行するまで待つ間に、そのアイテムでひたすら遊んでいるところを見かけた。
立方体から直方体に変形したかと思いきや今度は立方体へと逆に戻り、それらを延々とループし続ける光景に「なんだこれは!?」と思わず目がテンになってしまった。
見かけとしては、昔から定番中の定番として在るルービックキューブをどこか連想させるようなものであった。だが、回転させて色を揃えていくそれとは異なった変形の仕方であったからこそ、余計に驚きを隠せなかったのである。
それからその配信がアーカイブとして残った後も時々、冒頭でほんの数分だけしか映っていないソレを見るためだけに、何回も巻き戻しては見続けている。
どれだけ形を崩そうと決してバラバラになることなく、再び元の形に戻っては…ある意味結んで開いてを繰り返すみたいなテイに、無意識に好奇心を擽らざるを得ない。
ただすぐには手を出すことができなかった。いわゆる「ラバーカップ」という正式の名前がすぐに出てこないように、まずそれがどんな名称のアイテムなのかを探るところからはじめなければならない。
しかし直接”キューブ おもちゃ”というワードで検索しようにも、上位に出てくるのはほとんどルービックキューブしかおらず、お目当ての物は一向に現れてこない。
「ルービック」でもなければ、単に「パズル」と付けても出てこない。かといって”ゲーム”とつけようにも、小学生の頃によく遊んでいたゲームキューブという任天堂のゲーム機がどうも出てきてしまう。
すっかり凝り固まってしまった脳では、もはやうまいことすら浮かんでこない。やはりあのアイテムは幻のような物であったかと思えてしまった途端、たまたま机のそばに放ったらかしにされていたハンドスピナーに目を移した。
ハンドスピナーは元々、英語圏でフィジェットスピナーという冠が付いていたのを思い出した。それでいえば、あれも一つのストレス解消グッズとして大流行していたことが記憶に新しい。
もしかしたらアレも、ハンドスピナーと同じ類のものかもしれない。ならばフィジェットとキューブで的を絞ってみたら…。
合間を縫うようにしてやっと商品ページまで見つけることができた時には、ちょうどAmazon感謝祭の真っ只中であった。
最近ではえらくハマりすぎて、片手でほぼ瞬時に開いたり閉じたりできるほどのスキル(?)を持ってしまった。ただそのせいか、微かに角あたりの塗装が剥げてしまっているのが少々気になっている。
とはいっても、これがまた中々いいお値段をしている。気になる方は別の色も展開しているのでそっちを選ぶか、気兼ねなく入手できるガクになるまで待ってみるのも一つの手かもしれません。