政治講座ⅴ1002「選択的デカップリングか、鎖国か」
グローバリズムが流行ったのは遠い昔のように思えてきた。今や歯車が逆回転し出している。またかつてのようなABCD包囲網のような世界に逆戻りになるのであろうか。辛うじて「選択的」という言葉の政策で繋ぎとめようとする姿がそこには見え隠れする。今回はそのようなデカップリングに関する報道記事を紹介する。台湾が中国の手に堕ちたら次は尖閣諸島であり、そして、沖縄と魔の手が伸びるのである。軍備拡大反対を唱える日本共産党はどう考える。台湾は日本の有事である所以である。
皇紀2683年4月11日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
米中は選択的デカップリング、中心にアップル－米下院特別委委員長
Daniel Flatley によるストーリー • 10 時間前
（ブルームバーグ）： 米下院に新設された「米国と中国共産党の戦略的競争に関する特別委員会」のギャラガー委員長は、中国との「選択的デカップリング（切り離し）」が今後起きると指摘し、最も大きな課題に直面する米企業として、アップルやウォルト・ディズニーなどを挙げた。
ギャラガー氏は３日間の日程でカリフォルニア州を回り、アップルのティム・クック最高経営責任者（ＣＥＯ）やディズニーのボブ・アイガーＣＥＯらと相次いで会談。米中関係が緊張する中、米企業がどのように経営されているのか、さらに把握することが目的だった。
ギャラガー委員長は電話インタビューで、「今回の競争でアップルは最も複雑な側面の中心にいる。中国で極めて大きな存在感を持つ企業は今後、何らかの選択的な経済デカップリングが不可避であるという事実に対処しなければならないだろう」と述べた。
ギャラガー委員長（共和党）やクリシュナムルティ筆頭委員（民主党）らは、テクノロジー会社や娯楽企業の経営幹部と会談。クック氏やアルファベット傘下のグーグル、マイクロソフト、パランティア・テクノロジーズの幹部らとは昼食を交え意見を交換し、マーク・アンドリーセン氏やビノッド・コースラ氏ら著名ベンチャーキャピタリストとは夕食を共にして議論した。
アイガー氏や他のハリウッド幹部との間では、米娯楽企業による中国市場向けコンテンツの検閲を巡る懸念に関して協議した。
選択的デカップリング
中国が台湾の蔡英文総統による米国訪問への事実上の対抗措置として軍事演習を始めるなど、最近の緊張にもかかわらず、ギャラガー氏は近い将来に中国との完全な分断が起きるとは見込んでいないと説明。センシティブな素材を扱う一部サプライチェーンから中国を段階的に外す「選択的デカップリング」になるとの見方を示す。ただ、企業にとっては複雑かつコストがかかるプロセスだと認めた。
ギャラガー委員長によると、業界幹部との意見交換では、中国経済のどの分野に関わるべきではないのか「政府からの明確な線引き」を求める声が多かった。
中国が開発する人工知能（ＡＩ）への投資制限に加え、量子コンピューティングや生物工学、先端半導体、軍事目的に転用可能な他の技術など主要分野への投資規制に対しては「ほぼ全員一致」の支持があったという。
選択的デカップリングシナリオの例外として、中国が台湾に対する軍事行動を決めた場合を挙げ、その場合は全てが白紙になるともギャラガー委員長は述べた。原題：Apple at Heart of US-China Selective Decoupling, Gallagher Says（抜粋）More stories like this are available on bloomberg.com©2023 Bloomberg L.P.
中国軍、演習継続＝台湾海峡で軍艦にらみ合い
2 時間前
【北京時事】中国軍は９日、台湾を取り囲む形の軍事演習を継続した。台湾の蔡英文総統が米国でマッカーシー下院議長と会談したことへの対抗措置で、１０日までの３日間を予定する。習近平指導部は米台接近に対する威嚇効果を狙うが、昨年８月の軍事演習と比べ、抑制気味の展開となっている。台湾世論を過剰に刺激しないよう意識しているとみられる。
中国国営中央テレビによると、９日は台湾本島と周辺海域の標的に対し「統合的な模擬攻撃」の訓練を行った。戦闘機や爆撃機などが艦艇と連携して活動。台湾東部沖に展開した軍艦は台湾側艦艇を目視で確認できる距離まで接近したという。中国の空母「山東」も演習に加わっているもようだ。
台湾国防部（国防省）は９日、正午（日本時間午後１時）までに中国の軍用機延べ５８機と軍艦延べ９隻を確認。軍用機のうち延べ３１機が台湾海峡の中間線を越えて台湾の南西空域へ進入した。ロイター通信によると、中台の軍艦約１０隻ずつが中間線付近に展開し、にらみ合いとなった。
８日からの演習には、弾道ミサイルを扱うロケット軍も参加。中国の軍事専門家は国内メディアに対し、中国軍が８日に公開した動画で短距離弾道ミサイル「東風１１」が確認できたと述べた。これまでのところ、発射は確認されていないが、台湾国防部は「ロケット軍の動向を監視し、防空部隊が高度な警戒態勢を敷いている」とした。
「中国が軍高官同士の対話拒否」 台湾周辺の軍事演習巡り、米が懸念
毎日新聞 によるストーリー • 37 分前
米国防総省のクリス・メアー国防長官補佐官（広報担当）は10日、記者団に対し、台湾周辺で軍事演習を実施した中国側がオースティン長官や米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長との意思疎通を拒否していると明らかにした。緊張が高まった状況下でこそ対話が重要として中国側に応じるよう呼びかけた。
台湾の蔡英文総統は米西部カリフォルニア州で5日、米国のマッカーシー下院議長と会談した。台湾を領土とみなす中国は反発し、8～10日に台湾を取り囲むようにして軍事演習を行った。
メアー氏は、中国に対し、蔡氏とマッカーシー氏の会談を「過剰に反応するための口実にすべきではない」と強調した。米軍の原子力空母「ニミッツ」を中心とする空母打撃群と海兵隊の即応部隊が通常任務としてフィリピン海に展開していると説明し、「米軍が西太平洋で安全に責任を持って活動することを阻むことはできない」と中国をけん制した。【ワシントン鈴木一生】
参考文献・参考資料
米中は選択的デカップリング、中心にアップル－米下院特別委委員長 (msn.com)
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか？