政治（金融）講座ｖ930「目が離せない株価と金融情勢」
刻々と情勢が変わる。一夜明けたら新しい変化した情勢になっているのである。いま、まさに、過渡期にある。今回は講釈を抜きにして報道を紹介する。諸君は歴史の転換地点の歴史の目撃者である。とくとご覧あれ。
皇紀2683年3月16日
さいたま市桜区
政治（金融）研究者 田村 司
世界株安、クレディ・スイス危機が国境越えて飛び火－銀行不安が再燃
Julien Ponthus、Tasos Vossos によるストーリー • 5 時間前
（ブルームバーグ）： きっかけは筆頭株主の厳しい発言だった。クレディ・スイスが売り浴びせられ、猛烈な勢いで世界市場に飛び火した。
クレディ・スイス・グループの筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンク。アンマル・フダリ会長はクレディ・スイスに対する追加出資の可能性を問われ、「断じてない」と言明した。
クレディＳ筆頭株主、追加支援の可能性否定－株価30％安で新安値 (2)
クレディ・スイス株は一時31％急落し、１日の下げとしては上場来最大を記録。社債も売りを浴び、財務面での深刻なディストレスを示唆する水準に下げた。
米地銀３行が立て続けに破綻し、いまだに落ち着きを取り戻していない世界の投資家にとって、クレディ・スイスの危機深刻化はリスク資産を売って、安全とされる国債に資金を逃避させる口実を与えている。ストックス欧州600指数は一時３％余り下落し、Ｓ＆Ｐ500種株価指数の下げは２％を超えた。短期のドイツ国債と米国債は急伸し、利回りはいずれも一時40ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）余り下げた。
ラザード・フレール・ジェスチョンの金融債戦略責任者、フランソワ・ラビエ氏は「米国の銀行が次々と姿を消すのを目の当たりにし、ネガティブなニュースに市場は非常に敏感になっている」と指摘。「すでにセンチメントが弱くなっている状況では、さほど大きな材料でなくても事態はさらに深刻になる」と述べた。
ソシエテ・ジェネラルとＢＮＰパリバ、サバデル銀行はいずれも10％余り株価が下落し、ストックス600指数の値下がり上位。欧州銀行の時価総額は合計で600億ドル（約８兆円）以上が吹き飛んだ。
米国株の下げは比較的小さいが、それでも地銀を中心に銀行株は売られている。シティグループとゴールドマン・サックス・グループはいずれも、一時５％を超える値下がり。ＫＢＷ銀行株指数は2020年以来の低水準。
バントレオンのポートフォリオマネジャー、オリバー・シャーピング氏は「パニックが起き、トレーダーは急いで安全性に逃げ込もうとしている」と指摘。「市場はクレディ・スイスが倒れるのは時間の問題とみているが、財務は依然健全そうだ」と述べた。
クレディ・スイスのウルリッヒ・ケルナー最高経営責任者（ＣＥＯ）は14日に、流動性カバレッジ比率を挙げて、ストレス下でも多額の資金流出に１カ月以上持ちこたえることができると示唆していた。13日には市場全体の混乱にもかかわらず資金が流入し、事業再生計画は前倒しで進行していると主張。クレディ・スイスの広報担当者はブルームバーグ・ニュースに対し、コメントを控えた。
原題：Credit Suisse Ignites Global Market Rout as Banking Fears Return（抜粋）
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©2023 Bloomberg L.P.
クレディ・スイスの問題、スイス当局が対応へ＝仏首相
Reuters によるストーリー • 6 時間前
[パリ １５日 ロイター] - フランスのボルヌ首相は１５日、スイスの金融大手クレディ・スイスの状況に対処するのはスイス当局という認識を示した。
クレディ・スイスの問題、スイス当局が対応へ＝仏首相© Thomson Reuters
クレディ・スイスの筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンク（ＳＮＢ）が追加出資できないと明らかにしたことを受け、同社の株価は急落。それに伴い、仏ソシエテ・ジェネラルは１０％強、ＢＮＰパリバも９％強それぞれ下落した。
ボルヌ首相は仏上院で「クレディ・スイスの経営難については以前から知られていたが、ユーロ圏域内の銀行には含まれておらず、欧州の銀行規制の対象ではないことを指摘したい」と語った。
ルメール経済・財務相が数時間中にもスイス当局者と対話する見通しであることも明らかにした。
また「われわれは非常に警戒しているが、２００８年の状況とはまったく異なる。それ以降、全てのユーロ圏の銀行に対し多数のプルデンシャル規制が施行されている」と述べ、クレディ・スイスの問題や米シリコンバレー銀行破綻の影響波及の可能性を巡る懸念をさほど重要視しない考えを示した。
クレディ・スイスの流動性基盤は「極めて堅調」＝ＣＥＯ
Reuters によるストーリー • 8 時間前
[チューリヒ １５日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイスのウルリッヒ・ケルナー最高経営責任者（ＣＥＯ）は１５日、同行の流動性基盤は堅調という認識を示した。
クレディ・スイスの流動性基盤は「極めて堅調」＝ＣＥＯ© Thomson Reuters
ケルナーＣＥＯはＣＡＮとのインタビューで「われわれの資本および流動性基盤は極めて堅調」と強調し、「基本的に全ての規制要件を満たすか、それを超えている」と語った。
１５日の取引でクレディ・スイスの株価は約３０％急落。筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンク（ＳＮＢ）が、規制上の理由から追加出資できないと明らかにしたことが材料視された。
「炭鉱のカナリア」、ＳＶＢ破綻の影響は広い世界に波及へ－ダリオ氏
Ben Stupples によるストーリー • 8 時間前
（ブルームバーグ）： 世界最大級のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツを創業したレイ・ダリオ氏は、シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）の破綻は「炭鉱のカナリアだ」と述べ、「初期的な兆候を示しているこの動きはベンチャー界のみならず、より広い世界に波及効果を及ぼすだろう」と述べた。
ダリオ氏（73）は昨年、インフレや金利、外国為替レートといった経済トレンドに重点を置くファンドを運営するブリッジウォーターの経営権を手放した。
同氏によれば、急加速するインフレとの闘いで各中央銀行がこの１年に利上げを繰り返した結果、世界経済が新たな時代に入りつつあることをＳＶＢ破綻は浮き彫りにしている。これから債券とクレジットの市場収縮を経て問題は山積し始める見通しだという。
「短期的な債務サイクルでの非常に古典的なバブル破裂における非常に古典的な事象だ」とダリオ氏。「この銀行の破綻に続いて、もっと多くの問題が顕在化する可能性が高い。縮小はサイクルが一巡するまで続く」と述べ、「今はターニングポイントに近づいている」とした。
ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、ダリオ氏の純資産は162億ドル（約２兆1500億円）。
原題：Ray Dalio Says SVB’s Collapse Is ‘Canary in the Coal Mine’（抜粋）
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©2023 Bloomberg L.P.
米銀破綻、世界の年金基金に影響＝日本やスウェーデン
【ワシントン時事】米シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）と米シグネチャー銀行の経営破綻は、年金基金による運用資産の見直しにつながる可能性がある。全米各州の公的基金だけなく、日本や韓国、スウェーデンの基金も関連資産に投資していた。リスク回避の傾向が強まれば、世界の投資マネーの流れに影響を及ぼしそうだ。
日本の厚生年金や国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人（ＧＰＩＦ）の公表資料によると、昨年３月末時点でＳＶＢファイナンシャル・グループの株式を時価総額にして約２３８億円、債券を約１９９億円、シグネチャー銀の株式は約１１４億円保有しており、合わせて約５５０億円に上った。
世界最大級の機関投資家であるＧＰＩＦの運用資産総額は約１９６兆円で、破綻２行の関連株式などの保有比率は全体の０．０３％にとどまる。ただ、岸田政権は看板政策「新しい資本主義」の実現に向けてＧＰＩＦを活用する方針で、今回の破綻が将来の投資計画に水を差す恐れもある。
韓国の国民年金公団（ＮＰＳ）は昨年末時点でＳＶＢ関連の株式を約２３２０万ドル（約３１億円）保有、スウェーデン最大の年金運用会社アレクタは２行に約１１億ドル（約１４８０億円）投資していたとされる。地元メディアによると、いずれも運用資産全体に占める割合は小さい。
ただ、アレクタのビリング最高経営責任者（ＣＥＯ）は米メディアに「今回は投資家として大間違いだった。この教訓を踏まえて対応を決める」と、リスクの高い資産に対する投資行動を検証する必要があるとの認識を示している。
クレディ・スイスを支援 スイス中銀、信用不安拡大
共同通信社 によるストーリー • 1 時間前
【ハンブルク共同】スイス国立銀行（中央銀行）と金融市場監督機構（FINMA）は15日、信用不安が懸念されるスイスの金融大手クレディ・スイスを支援すると表明した。金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行の破綻を機に、市場では財務基盤が脆弱な金融機関の信用不安が拡大しつつある。クレディ株は15日の取引で売り込まれ、過去最安値を更新していた。
2022年11月、ベルン（ロイター＝共同）© KYODONEWS
スイス中銀などは声明で「必要ならば、（資金の）流動性を供給する」と述べた。
クレディ・スイスは14日に公表した年次報告書で、過去の財務報告の内部管理に「重大な弱点」があったと認めた。
ＦＲＢ、中堅銀の規制強化検討＝トランプ政権下の緩和巻き戻し―報道
【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）は１５日までに、連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が中堅銀行に対する規制強化を検討していると報じた。シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）など中堅２行の経営破綻を受け、バイデン大統領は規制強化の方針を表明していた。
ワシントン（ＥＰＡ時事）© 時事通信 提供
ＷＳＪが関係者の話として伝えたところによると、ＦＲＢは総資産規模が１０００億～２５００億ドル（約１３兆～３３兆円）の中堅行を対象に、資本と流動性の要件を厳格化したり、ストレステスト（健全性審査）の実施を拡大したりすることを協議している。
２００８年の金融危機後、ＦＲＢなど米当局は規制を強化。しかし、トランプ前政権下の１８年、こうした規制は大半が総資産２５００億ドル以上の大手行への適用に緩和された。現在検討されている規制強化案は適用対象を広げるもので、１８年の規制緩和が事実上巻き戻される可能性があるという。
参考文献・参考資料
クレディ・スイスの問題、スイス当局が対応へ＝仏首相 (msn.com)
クレディ・スイスの流動性基盤は「極めて堅調」＝ＣＥＯ (msn.com)
世界株安、クレディ・スイス危機が国境越えて飛び火－銀行不安が再燃 (msn.com)
「炭鉱のカナリア」、ＳＶＢ破綻の影響は広い世界に波及へ－ダリオ氏 (msn.com)
米銀破綻、世界の年金基金に影響＝日本やスウェーデン (msn.com)
クレディ・スイスを支援 スイス中銀、信用不安拡大 (msn.com)
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