政治講座ⅴ630「中国は黄金時代というよりも幻想時代の夢に終わった」
前回に「角を矯めて牛を殺す『ゼロコロナ』政策」の題で論じた。
中国大陸では常に王朝の盛者必衰が起こり、それが易姓革命となった。現政権は興亡の中国の歴史から何も学んでいない事に驚かされる。ワクチン接種などで国民の免疫力を高めて、生活経済を守るべきであるが、国民の生活経済を殺す「ゼロコロナ」政策で経済を破壊している。これは本末転倒・支離滅裂としか思えないのである。「角を矯めて牛を殺す」ことをやりながら、誰も意見具申できない独裁政権のなりの果てが今の中国であろうか。中国には偉人がいるのに哀れだな! これらの事象から、易姓革命で共産党と「習」王朝の滅亡が見えて来た。諸君も共産党の崩壊の歴史の目撃者になることであろう。そして、今の中国を別な面で俯瞰すると、共産党内部でも胡錦濤一派と習近平派の水面下での熾烈なバトルが始まったと見るのが妥当であろう。
皇紀2682年11月29日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
「中国との黄金時代は終わった」英スナク首相 アプローチを変える必要があるとの認識示す
TBS NEWS DIG - 1 時間前
イギリスのスナク首相は外交政策についての演説で「中国との黄金時代は終わった」と強調、中国に対するアプローチを変える必要があるとの認識を示しました。
イギリス スナク首相
「中国に対するアプローチも進化させる必要がある。はっきりさせておきたいのは、いわゆる『黄金時代』は終わったということだ」
スナク首相は28日、中国との関係について「黄金時代は終わった。貿易が社会や政治改革につながるという甘い考えは、もはや無い」と発言。また、イギリスBBCの特派員が中国で警察から暴行を受けたと発表したことに言及し「中国はイギリスの価値観や利益に組織的に挑戦している。中国政府は国民の抗議に耳を傾ける代わりに、さらなる弾圧を選択した」と批判しています。
中国の大都市、警察が厳重警戒 「ゼロコロナ」抗議は鎮静化
BBC News - 44 分前
中国の複数の大都市で先週末にあった、新型コロナウイルス対策の規制に対する抗議行動は、29日朝の時点で沈静化しているように見える。警察は厳重な警戒態勢を敷いているとされる。
上海では、主な抗議デモが行われた通り沿いに大きなフェンスが設置された。警察はこれまでに数人を逮捕している。また、抗議行動の写真を撮影する人を止め、写真を消去している。
ソーシャルメディアには、上海や北京、成都、武漢などの大都市で撮影されたとされる、新型ウイルス対策のロックダウンに反対するデモの画像が多数投降された。
中国当局は、これらが話題にならないよう、ソーシャルメディアでの検閲を強化。何千万件もの投稿を、検索にかからないようにしている。
国内メディアは、新型ウイルス関連の報道は控え、サッカー・ワールドカップ(W杯)や中国の宇宙開発など明るめの話題を優先的に取り上げている。
中国政府はこの抗議行動について言及していない。習近平国家主席にとっては前例のない政治的な難題となっており、どう対応するのか、国中が注目している。
上海では27日、抗議デモを取材中だったBBCのエド・ローレンス記者が、殴打され蹴られるなどして警察に拘束され、数時間後に解放された。
イギリスのジェイムズ・クレヴァリー外相はこの件について、「深く憂慮すべき」だとツイートした。
一方、香港では28日、中心部と香港中文大学のキャンパスに数十人が集まり、中国各地のデモとの連帯を示した。
今回の抗議行動は、西部ウルムチ市で24日にあった高層集合住宅火災で10人が死亡したことを受け、全国的に広がった。
この火災では、新型ウイルス関連の規制のため住民が火災から逃げられなかったと広くみられている。現地当局はこれに反論している。
中国は主要経済国の中で唯一、厳格な「ゼロコロナ」政策をとり続けている。国内各地の当局は、小規模な流行でも集団検査と隔離、即時ロックダウンを実施し、感染拡大を抑え込んでいる。
今回の抗議行動では、検閲や逮捕を避けながら抗議する戦術として、多くの参加者が白紙を掲げた。
しかし、さらに踏み込んで、習氏の辞任を直接的に要求した人もいた。
厳しい検閲にもかかわらず、デモのニュースや動画、画像は、ソーシャルメディアやメッセージアプリを通じて広がっている。
中国の著名な反体制派芸術家で映画監督の艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏はBBCの番組で、中国の厳しい新型ウイルス対策について、1990年に河南省で起きた公衆衛生のスキャンダルのようだと語った。当時は人々の売血をきっかけに、数十万人がエイズウイルス(HIV)に感染した。
艾氏は、政府による情報統制の試みにおいて、多くの類似点があると主張。「ゼロコロナ政策は、中国か北朝鮮でしか起こりえない。(中略)政府は決して人々に真実を知らせない」と述べた。
そして、「経済が崩壊しており、若者には仕事がない。学生には未来がなく、卒業しても仕事が見つからない。そうした状況が、今回のような抗議行動が起こる理由をたくさん作り出している」と付け加えた。
中国のワクチン問題
中国は独自の新型ウイルスワクチンを開発している。しかし、他国で接種されている、メッセンジャーRNA(mRNA)技術を使ったファイザーやモデルナ製のワクチンより劣るとされる。
2回の接種によって重症化や死亡を防げる確率は、ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンが90%なのに対し、中国のシノバック製ワクチンは70%とされる。
中国では、ワクチン接種が十分ではないという問題もある。死亡リスクが最も大きい高齢者層で接種済みの人は、ごくわずかにとどまっている。
また、新型ウイルスを確認次第、感染拡大を阻止するため、感染経験者が身につける「自然免疫」もほとんど存在していない。
そのため、新たな変異株が、3年前に出現したウイルスよりもはるかに早く広がる。新型ウイルスとの共存を選んでいる国からウイルスが持ち込まれる危険性も常にある。
参考文献・参考資料
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