【通関士試験対策講座No.1】通関士試験の概要
【日程】
試験日 : 例年10月の第1または第2日曜日で年に1回
申込期間 : 7月末~8月初め
合格発表 : 11月初め
会場 : 税関のある全国13の都道府県
※2024年(令和6年)第58回通関士試験の通関士試験の試験日は、
10月6日(日)で、申込期間は令和6年7月22日(月)~8月5日(月)でした。
【概要】
通関士試験とは、輸出入に関する通関業務の法令、手続きに関する国家試験です。受験資格は特に定められていないので、誰でも受験可能です。
また、合格率は、近年15%前後で推移しており、難易度の高い試験となります。
【詳細】
試験科目は全3科目となり、時間は下記の通りです。
通関業法 50分間 / 語群選択式・選択式・択一式
関税法等 90分間 / 語群選択式・選択式・択一式
通関実務 90分間 / 選択式・択一式・計算式・申告書作成
通関業法 通関業務に関する法律である、通関業法の内容が出題されます。元となる条文も多くないので、比較的難易度が低い科目です。
関税法等 関税法以外にも、関税定率法や外為法など対象の法令が数多く範囲とされているので、範囲が広く勉強の時間が掛かる科目となります。さらに、近年難化傾向がある科目ですので、入念な試験対策が必要です。
通関実務 輸入申告書・輸出申告書の作成問題が、各1問出題されます。課税価格や税額の計算問題なども出題されますので、計算問題への対応が必要となります。
【ポイント】
基本的には3科目60%以上で合格ラインだと言われております。
(過去合格点の調整で合格ラインの引き下げがあったので、一概には言えませんが、目標は60%以上の点数取得です!)
例年合否のポイントは3科目の通関実務が合格ライン60%をクリアできるかどうかだと考えられます。
(試験では電卓も利用できますので、四則演算ができれば計算としては問題ありません。)
法律や通関実務に関する問題が中心となりますが、近年はFTA、EPAといわれるような特定の国や地域間での協定制度等、幅広く問われておりますので
早めに学習計画を立て、計画的に対策を進めていく必要があります。