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ANTU(ケンタウロス)のテンションゴム交換備忘録(2024/03/23追記)

※この記事ではドールのテンションゴム交換の為、ドールを分解した画像が多く含まれます。
※この記事に従ってやったことにより生じたいかなる問題も、記事の制作主は責任を負いません。自己責任でやってください。
※記事制作主は今回が初めてのテンションゴム交換です。至らぬ点や間違っている点が恐らく多々あります。
※今回の交換ではゴムの張り方自体を変えているので、実験的な側面もあります。真似する際は本当に自己責任でお願いします。

追記があれば随時更新していく予定です。


交換までの経緯(読み飛ばしていい)

最初の状態

「ANTU(アンティーユ)お昼の夢」シリーズに一目惚れして、最初の子をお迎え。

そして今結果的に3人おるわけですが、最初の子が最初から緩かった。首こくこくは頭が重いから仕方がないにしても、上半身までべこっと傾いてしまう。これだと扱いづらいし、何よりパーツが傷まないか心配。

ならばレッツ交換!初めてなので張り替えの参考になりそうな話も聞きたいな!というわけで、交換に必要な道具の買いそろえと少し参考話などを聞けたらなぁという気持ちで、ANTUも扱っていたドール専門店に行きました。

サイズ故の道具不足

結論から言うと、ドール専門店では何も買いませんでした。

店員さん曰く「ANTUの四つ足のゴムを交換する人はあんまり聞かない」「ドールではあるが、ドールにしてはかなり小さいサイズなので、テンションゴム自体や道具のゴム引きなども在庫があるかわからない(そもそも適したサイズがないかも)」とのこと。

アフターサービスで直してもらうという手もありますが、細かいパーツがあるので輸送が怖い&新品未開封がこの状態だったので、同じところで直してもらっても同じ緩さにならないかな?と思い、自分で交換することを改めて決めました。

ドールのテンションゴム交換に必要なのは「ドールのサイズに適した太さのテンションゴム」「ゴム引き(パーツの小さな穴へゴムを通すもの)」。あると圧倒的に便利で捗るのが「鉗子(かんし/ハサミ型の強力なクリップ)」。

そのお店で教えてもらったのが手芸屋さん。近くの大きな店舗を教えてもらって、そこで必要なものを購入。家に帰って早速張り替えに取り掛かりました。

何も買わなかったのにたくさん考えて教えてくれた店員さんありがとう。今度お服買いに行きます。

テンションゴムの張り替え

交換前の状態

今回テンションゴムを交換するのは、ANTU「お昼の夢」シリーズの「軽やかな夢」ちゃん。

うちではプティちゃんといいます。

この子、持ち上げて水平にすると頭の重さで首が傾くどころか腰がごりっと外れ、中のゴムが見える状態になってしまいます。ゴムが伸びているのか長過ぎるのか……。

服を着せているとここに服が挟まって余計に酷く……

足もだいぶ緩めで、立たせると足が簡単に揺れるのでバランス取りが必要な状態です。これを直して他の2人と同じように元気にするべく、さっそく張替えを始めます。

分解

首と足先のSカンを外し、外れにくい場所はゴムを切って、分解したらこのようになりました。

ゴムの結び目が多いのは、結び直して改善しようとした形跡です。

今回腕は問題ないので外していません。
中で引っ張っていたらどこかの結び目がぽろっと外れてしまって、実際はどうなっていたのか謎になってしまいました。恐らく上半身と四つ足全部の2本ゴムが通っていて、それをどうにかして結んで繋げていた?のか?
無事な他の子を分解する度胸はないので、わからずじまいです。

張り方の変更

恐らく、ヒト型だけど四つ足故に、ヒト型には珍しい感じの(当者比)ゴムの張り方をされていたっぽい。これを改変したいと思います。今回のように一か所ダメになったら全部ダメになってしまう、という状態になるのを防ぐためです。
あと、初心者には長さを想定して途中に結びつけるというのは難易度が高い。新しい張り替え方なら足1本ずつの長さを想定するだけでいけますし、個別に張り替えも可能になります。

左:初期のゴムの張り方(推定/足は全て共有かも)/右:これからしたいゴムの張り方

今回、左の状態(推定)から右の状態に改変します。
左の状態は、前足と後ろ足それぞれ左右のゴムが共有されつつ(もしかしたら全脚共有)、足と胴体では分離されており、ゴム同士の繋ぎ目は結んで固定してあるという状態です。
ここから右の状態へ。胴体と前足は一般的なヒト型のドールのような形に。後ろ足は初期と同じく胴体の途中から引いて、かつ足は全て別々のゴムにします。前足のゴムを別々にするのは、頭が重いので胴体の補強も兼ねてです。加えて、ゴム同士を結ばずに、ある程度動きにゆとりがあるかつ交換しやすい状態にします。

必要なもの

鉗子/ゴム/はさみ/ビニールテープ

左から「鉗子(手芸店で購入/2000円くらい)」「手芸店にあった一番細いゴム(恐らく1mm)」「ハサミ(ゴムが綺麗に切れれば何でもいい)」「ビニールテープ(家にあった/多分ホムセンか百均で購入)」です。

鉗子は何かと挟むため。ゴムはテンションゴム。ハサミはハサミ。
ビニールテープは、ゴム引きの代替え品です。下手にサイズの合わないものを使ったり金具などで自作したりするより安全と判断しました。
今回こちらめっちゃ役に立ちました。

6mmの二重丸カン

そして、今回の引き方をするのに必要な丸カンです。前側と後ろ足のゴムを繋げるのにこれを使います。購入の際は普通の丸カンではなく二重丸カンをお勧めします。普通の丸カンだと引っ張られる内に開いて外れる可能性がありますが、二重丸カンならちょっとやそっとじゃ外れません。

作業開始

まず、胴体兼前足のゴムを作ります。長さは元々胴体のみを繋いでいたと思われるゴムの長さを参考に、張り強めにしたいのでそれよりほんの少し長いくらいの長さのゴムにし、それを2つ作りました。
※長さについて下に追記アリ

左:古いゴム/右:新しいゴム

出来たゴムを首に通して、首のSカンに引っ掛けていきます。

ビニールテープをくぐらせて
テープを首に通して引っ張ってSカン装着

ビニールテープは千切れない程度に細く裂きながら使います。

丸カン登場。

そして、追加で後ろ足用のゴムを作ります。長さは前側より少し短いくらい。こちらは丸カンを通して結びます。そしてその丸カンを、胴体と前足のゴムに通します。

ゴム完成

これでゴムは完成です。あとは引っ張って、足先のSカンまで繋げていきます。

ビニールテープを結びつけて……
引っ張って下腹部と接続

各ゴムの先に細く裂いたビニールテープを結び付け、これを引っ張って通していきます。太過ぎたら通りませんが、細過ぎたら途中で千切れてバラバラになってしまうのでご注意ください。私は2回やりました。ここで鉗子を上手く使って、細い穴からビニールテープをつまみ出します。

また、ゴムが多いので絡まないように注意してください。ここで絡んでダマになると引き抜いてやり直しです。私は3回やりました。

前足繋げて

※ビニールテープを解くのに切る際はゴムを傷つけないように注意してください。

前足出来て
後ろ足も繋げて引っ張って

※特に後ろ足は左右の付け根を間違うとガニ股っぽくなるので注意してください。
※追記:足先に掛けるゴムを前胴体と後ろの胴体(太ももの付け根)から出したとき、引っ張らずとも画像くらい出る長さだと後ろ足は若干緩めになります。前足はキツめ好きだとちょうど良かったです。

首に挟んであるのは自作したジョイントシートです。

これにて完成です。

結果

無事張替えを終えた軽やかな夢ちゃん。手で水平に持ち上げても腰がごりっとなりません!やったー!3時間近くかかったよ!元気になってくれてよかった!

前はこうして持ち上げると速攻腰が終わっていました。

というわけで、4つ足ANTUちゃんのテンションゴム張り替え備忘録でした。誰かの何かの参考になると嬉しいです。
最後に可愛いうちの子を見ていってください。

ラティ(左)とカティ(中)とプティ(右)です。

では!

2024.01.12記事作成

その後(随時更新)

同年1月17日

触ったり連れ出したりしている所感、張り直した長さだと少し緩めかな?という印象。立つのに不安はないけど、脚は割とかくっと曲がる。他の子のようにグイっという感じではない。
個人的にはしっかりめが好きなので、本日ゴムを張り替えました。追記しておきます。

同年1月30日

某百均のポーチに詰めて連れ出しまくってる+お家では地震などで倒れたら怖いので常に足を前後に伸ばしてお座りの状態にしていますが、特にゴムが伸びたなぁとかは感じません。流石手芸屋さんのゴム!ゴムの長さの目安をわかりやすいように書き足しました。

同年3月23日

1月17日に貼り直して以降、特に調子が悪いところもなく現在まで元気です。今回した張り方によって何か不具合が出る、もしくは張り方を変えるときにまた追記します。

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