数字遊び:Amazon S3の耐久性から

少し、数字をひっくり返して見てみましょう。

Amazon S3Glacierは9が11個続く「イレブンナイン」、99.999999999%の耐久性だそうです。1千億分の1の確率。Amazonは「S3に1万個のデータを保存した場合でもそのうちの1データが障害によって失われる可能性は平均で、1000万年に1度」とトークしています。1千億を1万で割ったら1000万年というシンプルな計算ですね。

一生のうちにファイル喪失に遭遇する可能性は、事実上「ゼロ」だと思ってよさそうです。Amazon S3ではデータは「事実上なくならない」んです。

...でも待って?

2013年6月に、Amazon自身がS3に格納されているオブジェクト(≒ファイル)が2兆個に達したことを明らかにしています。2兆個を1千億で割ったら20個。S3では、毎年20個のオブジェクトが障害によって失われる計算になるります。

毎年、世界のどこかで20人ぐらい、ファイルがなくなったと嘆いている人がいます。

どうでしょう。うまく数字の印象もひっくり返せてるといいのですが。

これをしてみて、私はちょっと実態が知りたくなりました。もちろん分かりません。あと、実は私が世界人口70億人中のたった20人に入る年が来る確率は、やっぱり事実上「ゼロ」だと思ってよさそうですけど。「そんな可能性より交通事故に遭う可能性のほうが高い」というやつですね。

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。以降に文章はありません。「投げ銭」での応援を歓迎します。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?