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【SD】納涼2022年パドレストレードデッドライン総括

お店は目白志むら おいしいよ

昨年トレード期限総括の冒頭写真はこの清水白桃のカキ氷だった。

先発投手と外野に不安を抱えているにも拘らず思う様な補強が実現しなかった冷え切った状況をイメージしての一枚だった。その低調もあってかパドレスは8月以降歴史的な大失速に陥り79勝83敗でプレーオフを逃した。

では今年のトレード期限までのパドレス動向を象徴する動画をお見せしよう。

2012年7月4日独立記念日のサンディエゴ花火大会、誤って全ての花火に引火させ30秒足らずで打ち上げてしまった様子だ。そう、今夏トレード期限のパドレスは大いなる補強に向けて全弾を全方位にぶっ放した。若い人にもわかる例えだと映画「男たちの挽歌」のチョウ・ユンファの様だった。


エースとの契約延長

まずはジョー・マスグローブとの5年$100MM契約延長。


今季7月末まで8勝4敗、防御率2.65と安定した成績を残しているサンディエゴ近郊エルカホン出身の29歳右腕は、少年時代クオルカムスタジアムで応援したチームでの投球を続けることとなった。パドレスが投手と結んだ契約では、ジェイムズ・シールズへの4年$75MM(2015-2018)を超える史上最高額である。

今年ブルージェイズがケビン・ゴーズマンと、またマリナーズがロビー・レイが似た規模の契約を結んでいるが、ゴーズマンは31歳から5年$110MM、レイはマスグローブと同じ30歳からの契約だが5年$115MM。マスグローブの契約は若干割安であるが、本人が強く望んだ完全トレード拒否権が付帯されている。

今季終了後ショーン・マナイアマイク・クレビンジャーが、そして2023年終了後にはダルビッシュ有ブレイク・スネルがFAとなる。そのため2024年以降の先発ローテーションをリードするエースの確保は急務だった。

圧倒的抑えの確保

この夏トレード第一弾はブリュワーズと。夏に珍しいコンテンダー同士の取引。


ブリュワーズ→パドレス
ジョシュ・ヘイダー 
左投げ抑え

パドレス→ブリュワーズ
テイラー・ロジャース 
左投げ抑え
ディネルソン・ラメット 
右投げ中継ぎ
エステウリー・ルイーズ 
控え外野手
ロバート・ガッサー 
(High-A) 先発左腕 


開幕直前で獲得したロジャースは6月以降低迷。スライダーの曲がりを優先したためにコマンドと球速を失ったからでは等との見解もみられたが、ブリュワーズは修正可能と見込んだのだろう。

2年前のサイヤング賞候補ラメットは肘故障後はリリーフ専任。基本的に4シームとスライダーの2球種しか投げないので確かにリリーフが適任だが、左投手が常に苦手で2年前から4シームの球速が97.0mphから95.3mphに低下し打ち込まれている。9.49ERAの今年は以前の様な斜めに大きく曲がるスライダーではなく途中で回転軸が変わる球を投げており、空振りは奪えるものの当たると飛びやすい。

そのためブリュワーズでどの様な役割が与えられるか不明だったが、トレード発表2日後に1球も投げぬままDFAで40人枠外へ。奇しくもその後トレードで獲得されたマット・ブッシュとトレバー・ローゼンタールという割安元パドレスリリーバーにはじき出される形となった。今季年俸は$4.775Mだが、おそらくどこかの球団がウェイバー経由で獲得するだろう。

2017年にマット・ストラムらと共にロイヤルズから移籍し、今季開幕当初は球団プロスペクトランク30位程度だったルイーズは今年AAとAAAで開花。.333/.467/.560/13HR/60SBと圧倒的な成績を残してメジャー昇格。14試合に出場し.222/.222/.333/0HR/1SBと未だに四球が無い。

ルイーズの課題は打球の強さで、今季好成績を残しつつもAAAでHard Hit%が18%を下回っていた。ちなみに今季AAAエルパソで20%を下回るレギュラー選手は居ない。だがまだ23歳と若いため今後パワーが身につけば本格的な戦力になる可能性は残されている。

ガッサーは2021年ドラフト2巡指名の左腕。今季はHigh-Aフォートウェインで4.18ERAだが、最速95mphの速球、スライダー、チェンジアップを制球良く投げる。将来は先発3-5番手か。

ヘイダーはパドレスGM、A.J.プレラーが予てから目を付けていた抑えだ。ロジャース同様7月は打ち込まれ今季ブリュワーズでは4.24ERA。MLBファン合同note企画ブリュワーズ担当のa.na.n.さんが分析を行った結果、その原因は4シームとスライダーの制球難ではという結論を導き出している。

それでもブリュワーズでの5シーズン半ばで通算ERA2.48、15.4SO/9と圧倒的な数字を残しており、速球のスピードも若干上がっている位なので1イニング限定なら改善しても不思議ではない。FAはロジャースより1年先の2023年末。

両軍の抑えを交換したトレードだが、パドレスは量より質、既に若き抑え候補デビン・ウィリアムズを擁するブリュワーズは当面の質より将来へのデプスを求めたと言えるだろう。

空前絶後の期限前トレード

本来上記の2件だけでも1本ずつ記事を書くべき程の大取引なのだが、今年の夏補強においてはヘイダー獲得の翌日に成立したメガトレードのオードブルにすぎなかった。


ナショナルズ→パドレス
フアン・ソト 右翼手
ジョシュ・ベル 一塁手

パドレス→ナショナルズ
C.J.エイブラムス 遊撃手
マッケンジー・ゴア 先発左腕
ロバート・ハッセル3世 (High-A) 中堅手
ジェームズ・ウッド (Low-A) 中堅手
ハーリン・スサナ (Rookie) 先発右腕
ルーク・ボイト 一塁/指名打者
胸毛 ボイトの胸元


まずはMLBファン合同note企画ナショナルズ担当ハーパーさんの記事をお読みいただきたい。

このトレードに関する話はほぼほぼ以上である。

トレードに至るナショナルズの状況やプロスペクトの紹介など非常に簡潔明解に書かれている。特に送られた選手に対してこれ以上書き足すべきことは殆ど思い浮かばないので、ひとまず置いておきパドレスのトランザクションの話を続けよう。

ホズマーの選択

当初はボイトと胸毛の代わりにエリック・ホズマーが金銭と共にナショナルズへ送られる予定だったが、10球団のトレード先拒否リストにナショナルズを含めていたホズマーが移籍を拒否。しかしこのトレードを敢行するためパドレスは代わりにボイト(と胸毛)をワシントンに送る運びとなった。今季開幕前にヤンキースからトレードで獲得し、パドレス史上初のフルタイムDHとしての活躍を期待されたが81試合で.225/.317/.416/13HR/109wRC+と、2年前アメリカンリーグのホームラン王に輝いた頃と比べると物足りない数字だった。上腕二頭筋腱を痛めた4月が絶不調だったが、故障から復帰後は成績が上向き、サンディエゴファンのお気に入りとなった。

そんなボイトを手離すきっかけとなったホズマーの拒否権行使に対し国内外のファンから非難の声が挙がったが、私はホズマーが咎めを受けるいわれはないと考えている。まず第一にパドレスはナショナルズが拒否リストに載っていることは当然把握している。つまりホズマーをナショナルズに送るトレード案は初めからダメ元なプランだ。なのでホズマーに断られることを当然想定してその他のトレード先を並行して模索していた筈だ。

また第二の理由は、トレード拒否権はホズマーがロイヤルズで実績を積んだのちにパドレスへの入団交渉で勝ち得た他でもない彼の権利である点だ。それゆえパドレスの球団事情に忖度する必要はないし、すべきではない。

なぜホズマーが今年ワシントンDCを拒否リストに載せたかは分からない。ちなみに去年のリストは載っていなかった(BAL, CLE, DET, MIL, OAK, PIT, SF, SEA, STL, TOR)らしい。ここからは推測だが、昨年7月パドレス対ナショナルズの試合中にナショナルズパーク周辺で起きた銃撃事件が影響したのではなかろうか。

銃声を聞きパニックが起きたスタンドから観客を選手がベンチからクラブハウスに避難させるに至る事件だった。幸いスタジアム内で被害はなかったが、すぐ外では球場職員らを含む数名が怪我を負った。今シーズン開始前に結婚そして第一子誕生を控えたホズマーにとって、治安を案ずるに余りある出来事だっただろう。

安定した好成績を残す事がなく一塁しか守れない選手と8年$144MMという過剰な契約を結んだゆえにやれゴロ助併殺隊ゴロ柱エリ獄ホズマーポップフライからソーシャルディスタンスをとっているとかポロポロと送球こぼすファーストミットが漆器で出来ているとか散々こき下ろしてきた私がホズマーを弁護するのはこれが最初で最後かもしれないが、どんなにパドレスにとって有り難くない状況を招くとしても、与えられた権利行使の自由は尊重したい。まして彼は2019年、サービスタイムを気にせず開幕からメジャーで新人タティスを起用すべきだとマニー・マチャドと共にアンディ・グリーン監督(当時)に直談判したリーダーだ。

そしてその後ほどなくして次のトレードが発表される。


パドレス→レッドソックス
エリック・ホズマー
 一塁手
マックス・ファーガソン (Low-A) 二塁手
コーリー・ロージア (High-A) 外野手
金銭$44MM

レッドソックス→パドレス
ジェイ・グルーム (AAA) 先発左腕


グルームは2016年ドラフト1巡指名、ファーガソンとロージアはMLB Pipeline球団ランク11位と26位の俊足プロスペクトだ。グルームはトミージョン手術などの故障もあり育成に時間が掛かっており、当面はAAAの先発要員。メジャーに昇格した際はリリーフで起用される可能性もありそうだ。

レッドソックスに送られた金銭で、ホズマーの2025年までの年俸残額$47MMは殆どカバーできる。

もしホズマーがパドレスに今季終了まで残留した場合、10-and-5権がホズマーに付与されていた。メジャー10年直近同チーム在籍5年の選手に与えられる完全トレード拒否権だ。そのためホズマーは何としてもこの夏に放出しなければならない選手だった。同じくこの夏レッドソックスへトレードされたパドレスを小馬鹿にしたミーム送りつけてきたピーダーソンぶっとこファム太郎ことトミー・ファムと再会だ。

A.J.プレラーは止まらない

マスグローブ契約延長、ヘイダーとソトとベル獲得、ホズマー放出でこの夏の目的はすべて達成したと思われたが、プレラーは補強の手を緩めない。


パドレス→レッズ
ビクター・アコスタ
 (Rookie) 遊撃/二塁手

レッズ→パドレス
ブランドン・ドルーリー
 三塁/二塁手


パドレス→ロイヤルズ
ブレント・ルッカー AAA左翼手

ロイヤルズ→パドレス
キャム・ギャラガー 控え捕手


18歳のアコスタは20-21年の国際アマチュアサイニングでパドレスに入団。今季開幕時はFangraphs球団プロスペクトランク13位の内野手で、守備と俊足が売りで、今季はルーキーリーグで.243/.346/.360/2HR/5SB。メジャーデビューは早くて3年後か。

今年マイナー契約でレッズに入団したドルーリーは主に三塁を守り.274/.335/.520、シーズン半ばにして自己最多20HRというキャリアイヤーを送っていた。マチャドやクローネンワースの控えではと目されていたが、移籍後初試合でDHで出場。早速球団史上初となるパドレスデビュー戦初打席で満塁本塁打を放ち、ソトやベルら大物よりいち早くファンに名を売った。契約は今季まで。

トレード期限後、試合中に公式発表された最後のトレードがルッカーとギャラガーのトレードだ。ポジション偏重の修正が目的だろうか。開幕ロジャースと共にツインズからやってきたルッカーはAAAでは61試合で.272/.385/.605/19HRと持ち前のパワーを発揮するも28.6K%。メジャーでは7打数4三振。速球の空振り率83.3%と全く手が出ない。少ないサンプル数だが27歳まで一貫して三振が多いので、ここから大きな改善は望みづらい。元々プランに組み込みづらく守備位置はレフトか一塁だが、開幕時外野の中で一番期待が薄かったプロファーがレフトで活躍してしまったことも不幸だった。

今季18試合.214/.267/.333ながら守備とフレーミングに定評のあるギャラガーを獲得した理由は、今までの役目通り控え捕手の強化だろう。ただ既にメジャーにはオースティン・ノラホルヘ・アルファーロが居るのでAAAに配属されたが、エルパソには唯一のMLB Pipelineトップ100プロスペクトになってしまったルイス・キャンプサーノ(52位)が控えている。ただノラかアルファーロに怪我が発生してもキャンプサーノの育成をAAAで続けたい場合には昇格の可能性がある。2011年ドラフト入団から11年ロイヤルズ一筋だったギャラガーは盟友ウィット・メリフィールドのブルージェイズ移籍のニュースを受け感傷的になっていたところで別部屋に呼ばれ、自身のトレードを知らされさらに感傷的になったという。

空前絶後のトレード再訪

主砲フェルナンド・タティス・ジュニアが手首骨折で開幕から欠場し、ナショナルリーグ15球団中でwRC+は100ながら得点9位、長打率11位、本塁打14位のパドレスにとって長打力強化は必須だった。特に以下3ポジションは明らかに見劣りしていた。

右翼 .231/.281/.313/70wRC+
一塁 .272/.336/.391/107wRC+
DH .207/.292/.373/90RC+

トレード期限前までのfWARのNL順位は右翼13位、一塁11位、DH12位だった。

フアン・ソトがいかに強打者かという説明は今更ここで話すまでもないが、まず23歳でキャリア通算.291/.428/.538/160OPS+というMLBトップ打者に成長したことがまず稀有である。23歳までにソト以上の打席を経た打者で、ソトを超える四球率とOBPを残したのはテッド・ウィリアムズだけだ。そしてこのような打者が23歳でFAまで2年と1/3シーズンを残してトレード市場に現れる事は滅多にない。おそらく今後も起きない。

2023年-2024年のZiPS予測fWARは7.9と7.7、これを凌ぐ選手は唯一の8.0+と目される遊撃手タティスのみだが、純粋に打撃だけならソトが一枚上だろう。ちなみに彼らは15歳で参加したドミニカ共和国プロスペクトリーグ以来での知り合いである。今季は.246/.408/.485とキャリア最低の数字だがそれでもwRC+は150、これまでチーム最高だったマチャドの146を超える。

過去数年ピッツバーグのブライアン・レイノルズや当時テキサスのジョーイ・ギャロなど大物選手のトレード要員としてゴア、エイブラムス、ハッセルらトッププロスペクトの名前が挙がったことは幾度かあったが、そのたびにプレラーは放出を拒んでいた。そんな彼らを一人の打者のために放出したことからも、ソトの特別さは伝わるのではなかろうか。

多くのパドレスファンが期待するところだが、ソトとの再契約はおそらく実現しないだろう。FA条件引き出しのダシに使われるかもしれないが建設的な延長交渉は望めない。スコット・ボラスを代理人に雇うとはそういうことだ。ソトが代理人を代えない限り状況は変わらない。ナショナルズと15年$440MMのオファーを蹴ったが、2024年シーズン後26歳でFAになった際、単年当たりでは$40MM以上を狙えるだろう。メジャーリーガーのピークが27-28歳である一方、FAの平均年齢が32歳という歪んだ市場ではユニコーン級に有り難がられることだろう。

そしてもう一つのウィークポイントである一塁にベルが来た。今季は.301/.384/.493/14HRとキャリアイヤーを過ごしている。パドレスには希少な高めが得意な打者である。今季末にFAだが、18歳の100mph+剛腕スサーナはベルを取るために放出したらしい。

章末に予想というより今日時点での希望バッティングオーダーを記しておく。明日訊かれれば変わるかもしれない。

  1. LF プロファー

  2. RF ソト

  3. SS タティス

  4. 3B マチャド

  5. 1B ベル

  6. DH ドルーリー/マイヤーズ/マザラ

  7. 2B クローネンワース

  8. C ノラ/アルファーロ

  9. CF グリシャム 

もしタティスが一時的でも外野を守る場合にはキム・ハソンの出番はもう少し増えそうだ。

オールイン2.0

ここまで触れたトレード5件すべてに共通していることは、ほぼ全ての戦力金銭リソースを一気に2022-2023年シーズンに傾けたということだ。今回のインパクトは2014-2015年オフにアプトン兄弟やクレイグ・キンブレル、ジェイムズ・シールズらを立て続けに補強したオールインの比ではない。先述の通り2023年末までにマスグローブ以外の先発投手がFAになり、マチャドにオプトアウトの権利が発生する。今のところ本人は残ると発言しているが、チームの状況によっては移籍、特にオリオールズ時代の恩師バック・ショウォルターが監督を務めるメッツ移籍の可能性も捨てきれない。もちろんタティスやマスグローブは2024年シーズン以降もパドレスには居るが、野球はバスケットボールより多くの主力選手が必要になる。

プレラーは成功する必要がある。2014年半ばにパドレスGMに就任し、先のオールイン失敗後に戦力を極限まで放出しプロスペクトを搔き集め、ドラフトでも成功をおさめた。ほどなくしてタティスという金脈を掘り当て、結果はまちまちだがマイヤーズ、ホズマー、マチャドらと長期契約を結んだ。そして機が熟したとみるやそれまで溜め込んだプロスペクトを放出しクレビンジャー、スネル、ダルビッシュ、マスグローブら先発投手陣を充実させた。しかしまだ162試合フルシーズンでのプレーオフ進出を納めてはいない。単に個人の保身という意味ではなく、オーナーがそれまで行ってきた投資を回収する責務を負っている。

懸念は当然ながらほぼ全てのチップを差し出した後の選手層だ。先発1番手候補(ゴア)、オールスターの常連候補(エイブラムス)、同じくオールスター級20HR20盗塁が将来期待されるオールラウンダー外野手(ハッセル)、6フィート7インチの巨体ながらパワーだけでなくスピードと選球眼を持ち合わせる未来の長距離砲(ウッド)を放出した。今回のトレード以前から残っている目ぼしいプロスペクトは先述のキャンプサーノと昨年高卒ドラ1指名のLow-A遊撃手ジャクソン・メリル、トミージョン手術明けで現在メジャーでリリーフを務めているエイドリアン・モレホンしか残っていない。

特に野手はかなり薄くなってしまった。パドレスは予てから打者を自前で育成するのが苦手だ。自軍でドラフトした打者でオールスターに出場した選手は1981年3巡指名の外野手、トニー・グウィンが最後だ。

薄くなったプロスペクト層の再強化について明解な解決案はまだ提示されていないが、プレラーが得意とするリスクテイクを恐れないドラフトと国際アマチュアのスカウティングの技量が再び試されることだろう。2021年パドレスでプレーし、現在埼玉西武ライオンズのメンバーであるブライアン・オグレディは自身のPodcastで「プレラーほどプロアマ問わず多くの選手を見に行く人間を知らない」とコメントしていた。

ともあれ今季は昨年とは全く異なる趣でトレード期限を迎えた。今季は既にNL西地区ドジャースが11.5ゲームの大差をつけているためワイルドカードでのプレーオフ狙いが現実だが、来季は明らかに地区優勝からワールドチャンピオンを狙う体制だ。いや、おそらく腹の中では今季の地区優勝すら諦めていないだろう。


もう一つ私的に困るのは、強さと引き換えにホズマーとボイトというキャラクター豊かな選手が去ったことでtwitterやnoteのお笑いネタが減ったことか。なのでいつかゴロと胸毛が恋しくなる日が訪れるかもしれない。とはいえボイト以外の選手のトレードに絡めてMTBNL(胸毛 To Be Named Later:後日発表胸毛)として単体で来られても困るが。

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