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Workato トライアルレポート

この記事は corp-engr 情シス Slack(コーポレートエンジニア x 情シス) #2 Advent Calendar 2021 の14日目担当記事です。

(仕方ないとは言え、カレンダー内で一人だけ実名フルネームでふふってなりました。ハンドルネーム変えようかな)

先日30日間トライアル利用しました、 IPaaS ソリューション「Workato(ワーカート)」の感想等々を書き綴った内容となります。

 Workato に興味をお持ちの方、これから知ってみようという方、暇つぶしのお時間がちょっとある方。
いらっしゃいましたら、どうぞ、一歩前へ。


さっくり自己紹介

改めまして、こんにちは。
石塚大地(@tsukaD922)と申します。
ベルフェイス株式会社にて、コーポレートエンジニア(情シス)を務めています。

同社にて情シスを務めて1年半少し。
様々な事を担当、実施してきている中、最近は業務自動化に関する事を少しずつ行っています。
その一環で今回 Workato を触ったのですが、得たノウハウをせっかくならアウトプットしてみようと、この記事を書くことにしました。

Workato とは?

ツールとツールを API で繋ぎ、自動化ワークフローのレシピをノーコード/ローコードで作成できる iPaaS ソリューションです。
同じ iPaaS  ソリューションの Zapier と機能的には同じですが、Zapier よりも組み込ませる処理、分岐設定が圧倒的に多く、ユーザ毎の接続先ツールの権限付与、監査、制限といったセキュリティ機能が付随している点が大きなポイントです。

Workato は Power Automate Desktop 等にある RPA 機能を持ち合わせていません。
ただ、オンプレミスツールとも接続できるため、接続するツール次第では RPA よりも画期的な自動化ワークフローが構築できます。

iPaaS に属する Workato、Zapier、Power Automate についてはクラウドネイティブさんがとても分かりやすい比較記事を公開して下さっています。
気になる方はご覧になることをオススメします。

Workato を触ったきっかけ

2021年に入ってから Twitter 等でツールの存在自体は認知していました。
実際にどのようなツールなのか、中身を知れたのはクラウドネイティブさん主催の「Workatoの楽しい会」でした。

Workato の要点紹介や他の自動化ツールとの比較、レシピ作成のデモンストレーションがメインの会でしたが、会の最後、30日間無料トライアル + Workato コンサルタントによる無料ワークショップ がイベント参加者特別キャンペーンとして案内されました。
キャンペーンは抽選枠での申込みだったので、この時の私は「はぇ〜すっごい、面白そうだし応募しちゃお!」と当たったらラッキーといった軽い気持ちで応募してみました。
イベント終了の数日後、お付き合いのあるクラウドネイティブさんから「ご応募ありがとうございました!是非お話を!」とお声掛けされた時は「はぇ〜〜〜〜」となった事を記憶しています。

ちなみに Workato、2021年11月に日本法人を正式に立ち上げられたそうです!
パートナー企業と合同のイベントを都度開催されているので、まずはイベントから参加してみるのも触るきっかけになると思います。

トライアル、ワークショップ

クラウドネイティブさんにご協力頂き、2021年10月頭からトライアル利用開始と同時に、Workato コンサルタントのYさん主催のワークショップがスタートしました。
トライアル自体は Workato 基本機能に合わせ、有償のオプション機能全てを利用できます。
大変お得でありながら、30日間では全網羅、使いこなす事は正直難しいと思える程に利用できます。

Workato のトップページ

ワークショップについては各2時間、計4回、以下の構成で実施頂きました。

【1回目】
・Workato の紹介
・他社の導入事例
・トライアルユーザ側の業務自動化に関する課題、実現したい事のヒアリング
 
【2回目】
・Workato のオプション機能紹介
・レシピを作成する上での流れ、ポイント、オススメ機能の紹介
 
【3回目】
・トライアルユーザ側の要望に沿ったレシピ作成、機能紹介
・オプション機能の深堀り
・Q&A
 
【4回目】
・【3回目】の続き
・【1回目】とは異なる他社事例の紹介
・トライアル利用通じてのFB

ワークショップはおおよその型は決まっているものの、トライアルユーザ側の意向を考慮頂き、柔軟に構成を変更、要望に沿った内容でとても丁寧に開催頂きました。
コンサルタントのYさん、この場で改めてお礼申し上げます。
いっぱいかんしゃでございます。

また、間に立って頂いたクラウドネイティブさんもワークショップに参加され、「クラウドネイティブさんの Workato 利用ナレッジ知りたい」とこちらの無茶振りについても快くお話頂きました。
Sさんへも、合わせてお礼申し上げます。
いっぱいかんしゃでございます。

今回はクラウドネイティブさんを通じて特別キャンペーンのトライアル利用、ワークショップを開催頂いたため、キャンペーンの有無やパートナー企業様によって上記とは異なる可能性があります。
実際にワークショップやトライアルを通じてどのような事を知り得たいか、事前に整理された上でパートナー企業や Workato さんへご相談される事を強く推奨します。

Workato を触った感想

率直な感想として、iPaaS の領域で API 連携を重視した自動化を強固にしたいのであれば Workato 一択だなと感じました。
既に Zapier を利用していた手前、どうしても Zapier との比較になってしまうのですが、利便性や管理運用等々については圧倒的に Workato  に軍配が上がります。
大きく3つ、素敵と感じたポイントを紹介します。

1. Slack との親和性

Workato には「Workbot  for Slack」という独自の Slack チャットボット機能があり、ユーザが Slack を通じて他ツールと双方向コミュニケーションを行えます。
このチャットボットに複雑な処理を施す事ができるため、極めれば Slack で始まり Slack で終わる単一 UI 処理の世界観を構築できます。 

Workato ではツール内に Community Library というレシピ公開機能があり、Workato ユーザが構築したレシピをそのまま自分のレシピに転用できます。
Workbot for Slack を活用した公開レシピが数量で言えば圧倒的に多く、ほとんどの導入企業が強く活用していると思われます。

Community Library にて「Workbot for Slack」を用いたレシピ検索画面


2. セキュリティ機能

前述の通り、Workato はセキュリティ機能がとても強力です。
例えば、

・人事、労務担当者のみ「SmartHR」を連携先に指定可能といった、アカウント、所属部門に応じた接続ツール制御
・「Google Drive」連携時の認証アカウントが自社ドメインのものか、プライベートアカウント等ドメイン外のものかの確認
・監査用として、実行されているワークフローすべての実績、アクセスログの出力

といった、ガバナンスを強固にしながら自動化を進める事ができます。
この辺りが公式でも謳われている「エンタープライズ向け iPaaS リーダー」たる所以なのでしょうね。

Power Automate はともかくとして Zapier と比較した時、セキュリティ機能においては Workato は抜きん出ていると思います。

3. 日本向けのサポート力

10月のトライアル時点で、Workato の UI は英語になっていますが、少なくとも来年以降に日本語化対応を検討されているそうです。
Zapier も英語 UI ですが、日本語化対応を検討されていると聞くだけでも安心感は違いますよね。

また、日本法人も立ち上げられ、国内のパートナー企業も着々と増えている印象です。
ワークショップを開催頂いたYさんも日本人だったため、何かあれば日本の方の手厚いサポートを受けられるという点は、やはり心強く思えます。

さて、素敵ポイントをお伝えした所でじゃあ導入するのか、と聞かれますと、残念ながら一旦お見送りと判断しています。
理由が2点ありまして、まず1つ目にズバリ費用感が、、、ううぅ〜ん、流石のお値段!といった点と、2つ目に現時点で Workato が本当に必要な段階にまだ至れていない、が理由になります。

現時点で Zapier や Power Automate である程度自動化が実施でき、セキュリティ強化や統制と言ったガバナンスが課題となっていないのであれば Workato はトゥーマッチなソリューションです。
この点、ワークショップ中にYさんもクラウドネイティブさんも正直にお話して下さりました。

逆に言うと、ある程度自動化が進む中で現存ツールだと限界に感じ、セキュリティも並行して強化したい、というステップに来た時には Workato が筆頭候補に上がる事は間違いないです。

実際の費用についてはこの場でお伝えはできませんため、是非パートナー企業や Workato さんへ直接ご相談してください。

これから Workato を知ろうとする方へ

まず大前提として、社内にある様々な業務の中からどの部分を自動化していくのか、整理される事を推奨します。
何と何のツールを連携し、どのような結果を実現したいのか、ライトな部分でも構わないためざっくり案を考えるだけでも構いませんし、業務プロセスの可視化、全体的な自動化構想を練り上げるとベリーグッドです。

今回、私は完全にノリと勢いと興味本位で気軽に申し込んだため、ワークショップを実施頂いたにも関わらず Workato を使いこなす事ができませんでした。
ワークショップでも、自動化で実現したい事がフワッとした内容でYさんにお伝えしてしまい、またアイディアも多くは考え出せず、準備不足感はきっと伝わっていたんじゃ無いかと思います。

ただ Workato の有用性、自動化のアイディアとヒントを沢山くださりました。
本当にいっぱいありがとうのお気持ちです。

これからもし、トライアルやワークショップを申し込まれるのであれば、上述の業務整理に加え、30日間は他の業務を実施しないレベルで Workato に没頭される事を強くオススメします。
30日間だけでも使い倒す事で、費用よりも導入メリットの方が勝ると実感できると思います。

さいごに

業務自動化 = iPaaS ではなく、RPA 等の他のソリューションを組み合わせる事で、会社に適した DX を創造できます。
その中で、API を用いて様々なツールを連携させる iPaaS の分野において、現時点では Workato が最優と思います。

まだまだ Workato 導入には至れませんが、自動化を実施していく中でいつか限界が来た時、その先のステップを踏み込みたいとなった時にはまた検討したいと強く考えています。

この記事をご覧になった方にとって、Workato というソリューションを考える材料になって頂けると嬉しく思います。

おまけ

ここからは宣伝タイムです。

今現在、私と同じ ベルフェイス コーポレートエンジニアポジションをとっても募集しております!!

もし少しでもご興味がありましたら、是非是非ご応募お願いいたします!

また、選考前にベルフェイスの事や情シス環境知りたい、話を聞きたいという事でしたらカジュアル面談もお気軽にお声掛けください。
お待ちしております!!

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