今にも落ちて来そうな空の下で

先週の水曜日だっただろうか。友人と飲食店を開拓するぞ!と意気込んで、ちょっと高いけど美味しいカレーを食べて帰宅後のことだった。

「サッカーやってます」

いつものように意味もなくツイッターを眺めているとそんな投稿が流れてきた。サッカーかあ、久しぶりにやりたいなあ、でも上手くないしなあ、などと考えながらも一応支度をして大学へは行ってみた。

__結論から言うと、結局サッカーをしには行けなかった。どうやら数か月前のちょっとした出来事が軽いトラウマになっているらしく、会ったことのない人々の集団に入っていくのに足が重くなっているらしい。
まーあんなことあったもんなあ、とか今は行くより大事なことしてるしなあ(実際大事なやりとりはしていた)とか自分に言い訳をしているとどうやらサッカーも終わったらしく、ぞろぞろと人が帰っていくのが見えた。

自分も変わってしまったなあ、などと思いながら帰ろうとすると友人2人がグラウンドから出てきた。彼らと話していると流れのまま(自分が無理を言って呼んだ友人も含め)4人でそのまま河川敷へ。

河川敷では2対2を何回かやった。あの中で体力が一番なかったのも、一番下手なのも自分だったがそんなことは気にならなくなるくらい楽しかった。

夜も更けてきてサッカーを終え、数時間ほど他愛もない話をしていた。何を話していたかは覚えていない。そこまで大した話はしていなかったのだろう。でも、その間ずっと目を彩る満天の星空があったことは鮮明に覚えている。2時間半ほどは河川敷のベンチに仰向けになっていたが、いつまでも見ていられるような星空だった。
目がよくないから小さいほしが見えない、星が綺麗な場所はいくらでもある、などと小さいことを考えるとキリがなかったが、それでもあの瞬間見えていた星空は120点だった。

帰り道、ふと思ったのは「こんな友達ができてよかったな」ということだった。友好関係がそこまで広くないことを嘆いていたこともあったが、それ以上に大切と思える友人ができたことは大学生活の一つの幸節だろう。

(追伸:タイトルはジョジョの奇妙な冒険第5部の副題から拝借しました。あまりにぴったりだったので……。)


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